中外製薬協力のもと、「夏休み科学実験教室~小さな藻の世界をのぞいてみよう!~」を開催しました。

#理工学部 #生命科学コース #中外製薬 #中外ライフサイエンスパーク横浜 #バイオラボ #夏休み科学実験教室

8月8日、中外製薬協力のもと中学生を対象とした「夏休み科学実験教室」を、横浜市戸塚区の中外ライフサイエンスパーク横浜「バイオラボ」で開催しました。「バイオラボ」は、中外製薬が運営する小学生から高校生までを対象とした科学体験施設で、明るく開放的なガラス張りの実験施設と講義スペースで構成され、最先端の実験装置に触れながら科学実験やバイオテクノロジーの教育プログラムに取り組むことができます。
本学が中外製薬の協力のもとで行う「夏休み科学実験教室」は、今回で3回目。今年は理工学部生命科学コースの新家弘也講師が「目に見えない小さな藻の世界をのぞいてみよう!」をテーマに実験教室を実施し、中学生19名が参加しました。また、新家研究室の学生を中心とした理工学部の学生8名も参加し、中学生が行う実験をサポートしました。

初めに、新家講師から今日の実験テーマである「藻(そう)類」について、その種類や、光合成の仕組み、藻類の進化などの説明がありました。続いて、実験に使うマイクロピペットの操作方法について、参加者それぞれが実際に器具を使用しながら練習しました。容量の設定やチップの装着、液体の吸い込み・排出などの操作を一通り練習した後、新家講師から「ようこそ、科学探偵団のみなさん!」と参加者たちに呼びかけがあり、いよいよ実験がスタート。

最初の実験は「薄層クロマトグラフィーによる光合成色素の分離」。まず未知のサンプルの色素液をマイクロピペットで吸い上げ、薄層プレートに滴下。その後、薄層プレートを展開液が入った試験管に入れて色素を分離し、プレートに現れた色と位置を用紙に記録しました。参加者たちは、決まった位置への滴下や、プレートをピンセットでつかみ試験管にそっと入れるといった細かい作業を慎重に行い、分離された色素の様子を参考資料と見比べながら熱心に書き写していました。

2つ目の実験は「植物プランクトン(微細藻類)の顕微鏡観察」。未知のサンプル4種類をスライドガラスの上にのせてプレパラートを作成し、顕微鏡にセット。一度顕微鏡のピントをあわせてから、倍率をあげてそれぞれの色や形の特徴を観察し、記録用紙にスケッチしていきました。練習の時点で顕微鏡の操作はスムーズに行えていた参加者も、ピントを合わせるのはなかなか難しい様子でしたが、学生のサポートで画像がはっきりと確認できると、参加者同士で顕微鏡をのぞきあうなどし、楽しそうに観察していました。
最後に新家講師より、クロマトグラフィーで分析した色素と、顕微鏡の観察結果から、4つの藻類の種類がすべて解き明かされ、科学探偵団のミッションは無事完了しました。

参加した中学生たちは「生物や化学が好きなのでとても楽しかった。将来は理系に進みたいと考えているので、実験が体験できてよかった」、「顕微鏡でピントを合わせるのは難しかったけれど、学生スタッフの方にサポートしてもらえて見ることが出来たので嬉しかった」、と話し、参加者の保護者からは「将来の進路はまだわからないので、いろいろな経験をしてもらうことが大事と考えており、楽しそうに実験に取り組む姿が見られてよかった」といった感想が聞かれました。

関東学院大学は今後も、中外製薬と連携して、地域の子どもたちに大学の知見を提供する機会を展開していく予定です。

  • sdg_icon_wheel_cmyk
  • SDGs_4
  • SDGs_14
  • SDGs_15

トピックスについての
お問い合わせ

関東学院大学 広報課
住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL:045-786-7049
FAX:045-786-7862
お問い合わせフォームはこちら