理工学部生命科学コースの教員が関東学院高等学校2年生の「生物」の探究実験に協力しました。9月12日(金)には、同校のメービー礼拝堂にて成果報告会を開催。審査員として生命科学コースの海老原 充教授(動物分子生物学)、近藤 陽一教授(植物分子生物学)、新家 弘也専任講師(藻類利用学)が出席したほか、文理選択をひかえた生徒を中心に同校の教員など約60名が参加しました。
この取り組みは、高校生が大学教員から助言を受けながら研究を体験することで、”学問”への関心を高めることを目的として、2019年から行っています。今年4月、海老原教授が同校にて研究目的を達成するための実験手法について授業を行い、探究実験がスタート。生徒たちは全6チームに分かれ、仮説を立てては実験を繰り返し、海老原教授らがオンラインで定期的に相談や質問に応じました。






成果報告会では、食材の抗菌性やヤドカリが貝殻を選定する基準、ザリガニの殻の色を青くする飼料の実験など、昨年の実験結果を引き継ぎさらに発展させたチームが複数見られました。
ザリガニの殻の色について実験したチームは、アオザリンという飼料が殻を青色に近づけることや、青色のザリガニはカロテノイドが不足しているため、光を感じる目のセンサーの働きが赤色のザリガニに比べて弱いことを明らかにしました。この実験結果に海老原教授は「動物の多くは、赤色など鮮やかな色が健康であることのシグナルとして異性を惹きつけているといわれています。青いザリガニは、異性にはモテないかもしれませんね」とコメント。発表した生徒は「青いザリガニは繁殖に不利なのか、実験してみたい」と応えるなど、生徒たちの研究意欲をさらに高め、研究の面白さを実感するひとときとなりました。審査の結果、このチームには特別賞が贈られたほか、最優秀賞に食材の抗菌性の実験、優秀賞にヤドカリが貝殻を選定する基準に関する実験が選ばれました。
関東学院大学は今後も、学問や研究の面白さを高校生に伝える機会を創出していきます。
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