人間共生学部共生デザイン学科の学生3名が、愛媛県・弓削島の地域交流拠点「上島町ゆげ海の駅舎ふらっと」に設置するルーバーの制作に取り組んでいます。この施設は、ヨットマンやサイクリストなど島を訪れる人と島民の交流拠点として、同学科の日髙 仁准教授が設計を手掛けています。そうした縁から、以前より同学科の学生が現地へ赴き、施設や施設前の広場の利活用について上島町へ提案するなど、継続的な取り組みを行っています。
昨年、授業の一環で島を訪れた大谷 温子さん(同学科4年)は、海に面して建つこの施設が強い西日に悩まされていると知り、卒業研究としてルーバーの制作に取り組むことを決意。制作メンバーには丸古 葵衣さん(同学科3年)、田中 美陽さん(同学科3年)が加わり、9月15日(月)〜19日(金)に現地を訪れ、施設の屋外・屋内に設置する2種類のルーバーを試作しました。素材は、現地の竹を使用することで、補修が必要になった際に再度調達できるよう配慮。また、竹の太さの違いや節など素材の個体差をあえて揃えすぎず、自然素材ならではの風合いを生かしたとのこと。
竹製のルーバーは日差しを遮るだけでなく、室内に差し込む光が柔らかく、建物にもよく馴染んでいると利用者や施設管理者の方々から好評を得ました。一方で、「ルーバーをたたんだ後に留める作業が少し面倒」と施設管理者の方から率直な感想を受け、急遽、留め具を改良。学生たちは、「設計したルーバーを現地で施工したことで、”それを使う人”をこれまで以上に意識するようになりました。西日を遮るという機能だけでなく、ルーバーをたたんだり開いたりといった日々の動作を想像しながら設計することの大切さを実感しました。今後は授業の設計課題でも、図面の先にいるユーザーの視点に立ったデザインを心がけたいです」と語りました。
今回試作したルーバーは、今後上島町へ提案のうえ、本設置を目指します。
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