10月6日(月)に、経営学部の1年生に向けた講演会K-bizセミナーを開催いたしました。今回は、ゲストに株式会社kitafuku 代表取締役 松坂 匠記氏をお迎えしました。同社は神奈川県が取り組むベンチャー支援のかながわモデル「HATSU-SHIN KANAGAWAを活用しており、本学は同取り組みの学生向け起業啓発プロジェクト「#キクスタ」に参画しています。K-biz委員を務める唐沢 龍也教授がゼミ生とシリコンバレーを訪れた際、現地の学生の就活観に触れ、本学の学生にも起業という選択肢を持ってもらうきっかけになればということで講演が実現しました。
松坂氏の講演に先立ち、神奈川県産業労働局 産業振興課 新産業振興グループ相川 真理子氏より、神奈川県が取り組む学生向けの起業啓発事業について紹介がありました。また、起業の考え方についても説明があり、企業就職での働き方の違いやスタートアップ事業とスモールビジネス事業という2つのビジネスモデルの理解を深めました。
 
            神奈川県産業労働局 産業振興課産業部 新産業振興グループ相川 真理子氏
その後、松坂氏からは代表を務める株式会社kitafukuの商品で、クラフトビールペーパーと呼ばれクラフトビールを製造する際に生じるモルト粕を再利用して製作した紙による事業の紹介がありました。コロナ禍、飲食店などではどれだけの廃棄物が発生するのかという点に疑問を抱き、1カ所のブルワリーで1tもの廃棄がでることに課題を感じた松坂氏。その課題を解決するため、何かできることはないかと考え始めたことがきっかけで発展したスタートアップ事業です。この事業が成功した理由の一つを、幼少期より環境問題に触れ、持続可能な社会に貢献できることはないかと常に考えていた結果だとし、今後も他の素材での開発を模索していると話しました。
質疑応答では「企業に就職してから起業か、就職せず起業ではどちらが良いと考えますか」「この出来事がなかったら軌道に乗っていなかった、失敗していたなと思うことはありますか」など、学生からの質問が飛び交い、起業に対する感心の高さが伺えました。最後に、松坂氏から学生へ「今日、私の話を聞いて、1歩踏み出してみようと思った学生もいるかもしれません。ですが、その一歩を本当に踏み出す人は1%程度です。そして、踏み出した後に動きつづけられるかどうかで今後やりたいことを実現できるかどうかが決まっていきます」とメッセージが送られ、講演は終了。参加した学生は「起業するのは何か特別な才能があるような凄い人がやっていて、難しいというイメージが強く、自分にはできないと思い込んでいました。ですが、松坂さんの学生時代のお話などから、自分たちと変わらない生活を過ごしていたと知り親近感を覚え、常に何かを考え継続できるかが大切だと気づかされました」と話しました。
 
            株式会社kitafuku 代表取締役 松坂 匠記氏
講演には、国際文化学部や理工学部の学生も参加しており、多様な働き方に対する理解を深めました。今後も、関東学院大学は将来の選択肢が広がるきっかけとなるよう、社会の最前線で働く人々と学生が繋がる機会を提供していきます。
 
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