10月11日、12日に横須賀美術館にて建築・環境学部粕谷研究室と柳澤研究室の学生が手がけたKOYARTの出展を行いました。
KOYARTとは、建築を学ぶ学生らが野菜の無人販売所をデザインし、制作と販売展示を行う活動で、6年前より始まったプロジェクトです。東京都内や神奈川県内の大学6校が参画しており、本学では建築・環境学部の粕谷研究室と柳澤研究室が活動を行っています。
今年度のイベント参加に伴い、各研究室では5月頃から学生たちが意見を出し合いコンセプトとデザインの検討を開始。7月にはデザインが決まり、夏休み期間から作業に取り掛かっていきました。粕谷研では4年生と大学院生が中心となり制作を行い、収穫するような体験もできるよう立体的な畑をイメージし、形を自由自在に変えられる点が特徴的なデザインを実現させました。また、柳澤研は工学研究科建築学専攻修士課程1年生 石垣 仁さんがが昨年の卒業制作時に設計したデザインをアレンジし、茶室をイメージしたもの。いずれも、これまでにない斬新なもので、訪れる方々の関心を誘いました。
 
                 
                粕谷研のデザインを提案した宮本さん(同研究室4年)は「形を変えられると面白いと思い、レゴブロックから着想を得てデザインを行いました。どうしたら野菜を置けるか試行錯誤しながら、シンプルながらもデザイン性と機能性を兼ね備えたデザインになったのではないかと思います。お客様から構造について質問を受けたり、たくさんの方に興味を持っていただけて嬉しいです」と話しました。イベント当日は、傾斜でもまっすぐ立てるような工夫を施すなど、置く場所に応じたデザインの必要性も学んだ様子。粕谷教授は「模型制作では原寸でどのように成り立つかを正確に理解することは難しいです。実寸大の制作により、図面やCGでは想定しきれない課題が必ず生じますが、そうした問題を自ら発見し解決方法を見つけてもらう取り組みでもあります。デザインと壊れにくさなどの機能を両立させ、社会に求められるものはどういうものなのか、実体験として学んでほしいですね」と学生へ期待を込めました。また、デザインだけではなく、いま世の中にある素材をどのように使って新しいものを生み出すかという視点も欠かせません。学生たちはKOYARTの取り組みを通し、材料についても学ぶ機会となっています。イベントでは、他大学の学生とお互いが制作したデザインについて交流も行い、たくさんの刺激を受けた様子です。
今後も学生たちはKOYARTプロジェクトを継続していきます。野菜と人を繋ぐ新たなデザインにご期待ください。
 
                 
                 
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