理工学部土木・都市防災コースの学生たちが鎌倉市立第一中学校の防災教育に協力しました。

#防災水工学研究室 #段ボールベッド #新聞紙スリッパ #簡易トイレ

10月9日(木)、理工学部土木・都市防災コースのサイエンスコミュニケーターを務める学生らが、鎌倉市立第一中学校の1年生を対象とした防災教育に協力しました。

関東学院大学では、2013年より中外製薬株式会社などと協働で開発した防災教育プログラムを鎌倉市内の中学校で実施しています。同中学校は、関東大震災で甚大な津波被害にあった材木座海岸からほど近い高台にあり、通学路に津波浸水想定区域が含まれる生徒が多いことから防災教育に力を入れており、プログラム提供に至りました。当日は、災害時における避難所を想定した6つのプログラムが実施され、学生たちは段ボールベッドの組み立て方や簡易トイレで排せつ物に見立てた液体を凝固剤で固める実験、新聞紙を使ったスリッパづくりをレクチャーしました。

学生たちは生徒に作り方だけでなく、なぜそうしたものが必要になるのかも合わせて説明。スリッパづくりを担当した学生は、「ガラスやがれきなどの破片が散乱し、明かりもない場所を土足で歩くのはとても危険」、と災害時にスリッパが必要な理由を説明した上でレクチャーを行いました。
簡易トイレの説明を担当した4年生の高倉佑飛さんは、「去年も担当しましたが、生徒たちの反応は毎回新鮮で面白いです。去年は説明のペース配分に苦労しましたが、今年はうまくまとめながら説明できたと思います。生徒たちの関心を引くために分かりやすいものに例えながら説明することを心がけました。普段は意識しない防災用のトイレやグッズについて、日常的に防災意識が身に付いてくれると嬉しいですね」と手ごたえを口にしました。
学生が生徒たちに教えている姿を毎年見ている理工学部土木・都市防災コースの福谷陽教授は「​近年になって、年1回の防災訓練だけでなく、防災についての知識をしっかりと学ぶ防災教育を取り入れる学校が増えてきており、災害大国である日本において、こうした取り組みはとても意義があります。当初から比べるとプログラムの内容もブラッシュアップされましたし、普段子どもたちに教えるような機会がほとんど無い学生たちにとって、非常に有意義な経験になると思っています」と感想を口にしました。

参加した生徒は「今日のプログラムを通して、防災に対しての意識が高まりました。ホームセンターやスーパーなどで防災グッズを見かけたらチェックしたり、ニュースで流れる災害情報もしっかり観たいと思いました」と今回の経験から、防災意識が芽生えたようでした。

今後も関東学院大学は社会の課題解決に向けた実践的な学びを推進していきます。

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