理工学部機械学系の堀田智哉専任講師が、2019年度の日本設計工学会奨励賞を受賞しました。この賞は35歳以下の若手研究者を対象とし、学会誌「設計工学」に掲載、発表された研究論文および教育論文のうち、優れた成果を得たものの著者に授与されます。堀田専任講師は「研究の成果が高く評価され、大変嬉しく感じています。研究にご協力いただいた東京理科大学の野口昭治教授や企業の皆様には大変感謝しています。」と受賞の喜びを語りました。
堀田専任講師の研究は、「転がり軸受(ベアリング)」の疲労損傷や低トルク化に関する研究など、軸受そのものから潤滑剤,周辺設計まで多岐にわたります。「転がり軸受」とは、回転する軸と回転を支える部分に使用されるもので、滑らかな回転で摩擦をゼロに近づけることでエネルギーの消費量を抑制したり、回転を支える部分の故障を防ぐ役割があります。エアコンや冷蔵庫、自動車などの身近な機械に広く使用されており、見えないところで私たちの生活を支えています。「転がり軸受」の発展は、より長い時間、繰り返し使える機械を作る上で欠かせないものです。
「研究者としてスタートしたばかりですが、『転がり軸受』の発展が、より便利でよりエネルギー効率の良い社会を作っていくと考えていますので、日々の研究を積み重ねていきたい」と堀田専任講師は今後の抱負を語りました。
今回受賞した論文「低トルク円すいころ軸受の開発(ころ大端面にマイクロディンプルを施した場合)」は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が運営するJ-STAGEよりご覧いただけます。
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