教育学部

学部長からのメッセージ


教育学部 学部長
教授 黒田 篤志
教育学とは、教える側の「教授活動」と子どもの「学習活動」の双方を理論的・実践的に分析し探究する学問です。机上だけで問題を解決できる学問ではありません。教室という実践の場を重んじ、実際に子どもと接し、一人ひとりの発達段階への理解を深めてこそ、問題解決への方法にたどり着くことができるのです。教育学部では、理論を実践の場で活用できる力を身につけるため、学院内の認定こども園や小学校とも密接に連携した学びも重視しています。
教育学部の卒業生の大部分は、保育園・幼稚園・小学校などで子どもから「先生」と呼ばれる職業に就いています。現場で子どもと接するときに大切なことは、子どもに寄り添う姿勢です。ただ、単純に傍らに存在しているのではなく、子どもの実態を理解した上で寄り添えることが大切です。こうした先生に成長するためには、「子どもが好き」という思いはもちろんのこと、加えて「自分のことより他者から」といった他者を慮る思いこそ重要です。校訓「人になれ 奉仕せよ」という言葉を指針に、そうした思いをどう実践的な行動として示せるかを、この4年間を通じて学んでほしいと願っています。
教育学部は、学生と教員の距離が近いことも特徴です。例えば、ゼミナールは専門的な学びを深める場ですが、一方でファミリーのような場でもあるのです。学生たちとは、学びや生活、喜びや悩みを共有し合える関係でありたいと考えています。そうした関係の中でこそ、子どもを思い、寄り添うことができる保育者・教育者を育んでいけるのだと信じています。

 
 
3つのポリシー
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    1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
    教育学部は、キリスト教に基づく建学の精神と校訓「人になれ 奉仕せよ」に共感し、明確な目的意識と情熱を持ち、次の8つの資質に基づく学部の入学者受入れ方針に適う多様な学生を広く求めます。

    高等学校で履修した教科・科目について、基礎的な知識を有する。
    高等学校の専門学科に特有の知識・技能を有する。
    自分の考えを伝えられる日本語力を有している。
    柔軟に思考し、自分の意見をまとめることができる。
    子どもの教育や保育,および,子どもを取り巻く家族や地域などの環境に関心があり,それらの課題に対して取り組もうとする忍耐力と持続力を有する。
    子どもの発達を心と体の両方の観点から,また,人生を見据えた生涯発達の観点から理解しようとする態度を有する。
    文化・スポーツ・社会貢献活動に積極的に取り組む姿勢を有する。
    他者と積極的に関わる中で自己表現するとともに,他者を理解しようとする態度を有する。


    2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
    教育学部こども発達学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。
    なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

    教育課程・教育内容
    1 教育課程は、小学校教諭・幼稚園教諭の養成を主たる目的として、また、特別支援学校教諭・保育士の養成を目的として、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。なお、認定心理士の資格を得ることができる課程である。
    2 共通科目は、「室の木スタンダード」として、人間共生学部、栄養学部、教育学部が連携・協働して編成する。全学的な教育課程の編成・実施方針(カリキュラムポリシー)を踏まえて編成するとともに、教養・総合分野、コンピュータ・リテラシー分野、外国語分野、保健体育分野、その他から構成する。また、初年次教育、コンピュータ・リテラシー、キャリアデザイン、キリスト教、英語の学習を必須とする。
    3 専門科目は、次のように学科基幹科目及び学科専門科目(教育・保育分野、心理分野、健康・福祉分野、総合分野、キャリア分野、実習分野)を体系的・段階的に編成する。また、小学校教育コース及び幼児教育コースを設置し、それぞれの専門性及び取得資格に応じた課程を編成する。
    (学科基幹科目)
    ・ 専門教育の導入並びに総合的な科目、また、学びの中間点における振り返りとその後の学習課題を発見・確認する。
    (学科専門科目)
    ・ 教育・保育分野では、教育現場や保育現場の現代の課題について学び、理解を深める。
    ・ 心理分野では、子ども一人ひとりの適応的な発達を支えることのできる教育者・保育者を養うため、子どもの発達や心理に関する課題を十分に理解し、適切な対処のあり方について学ぶ。
    ・ 健康・福祉分野では、現代の子どもや家庭を取り巻く社会的な課題について学び、子どもが健康・安全に成長するための支援技術を身につける。
    ・ 総合分野では、ゼミナールを必修科目として設置し、学生の興味関心のあるテーマについて深く学ぶ。
    ・ キャリア分野では、段階的に設置されている演習科目を通じて、将来の進路について考え、教育職・保育職に就く者に対して教育・保育の現場では何が求められているかを学ぶ。
    ・ 実習分野では、1~4年次の全年次で各資格取得のための実習指導及び実習科目をとおして、大学での基礎的な学びと教育・保育現場での学びを効果的に連動、統合させる学びを行う。

    教育方法
    1 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
    2 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
    3 PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
    4 フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
    5 キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
    6 グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
    7 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
    8 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
    9 キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
    10 ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。
    11 英語の音声面を中心とした実践的なトレーニングの手法として、CALL(Computer Assisted Language Learning)を用いる。
    12 外部の教育・保育現場で実習を行い、実践的能力を培う。

    学習成果の評価
    学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。
    1 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
    2 レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
    3 4年間の学びを通じて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。
    ※ 教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。


    3.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
    教育学部こども発達学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域12項目の能力)を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。

    <知識・理解>
    1.自己理解と他者理解につながる幅広い教養を身につけている。
    2.教育・保育・心理・福祉の観点から,高く総合的な知性を修得している。
    3.教育者・保育者として現代的課題に対応できる,実践的支援力を修得している。

    <技能>
    4.教育者・保育者としての課題を発見し,それに対応できる実践的技能を修得している。
    5.国際社会において協働できるコミュニケーション力を有している。

    <思考・判断・表現>
    6.子どもや家庭,また,地域の教育・保育の社会的・文化的背景を理解したうえで,自分自身の態度や経験を考えることができる。
    7.倫理観と公平・公正の精神をもってものごとについて考え,教育者・保育者としての適切な判断を行うことができる。
    8.多様な立場・観点からものごとをみつめるとともに,自身の考え・意見を必要な表現手段を用いて効果的に発信することができる。

    <関心・意欲・態度>
    9.生涯にわたり,進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。
    10.教育者・保育者として,社会的な役割と責任とを果たそうとする主体性を有している。
    11.教育・保育・心理・福祉を中心とした幅広い知識と視野のもとに,様々な背景を持った他者を尊重して協働できる。
    12.現代的課題について,教育者・保育者として誠実に向き合おうとする実践的態度を身につけている。
 
教員紹介
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    こども発達学科

    氏名 研究テーマ
    青戸 泰子 子どもの自己概念の変容に関する研究
    東 卓治 ドイツロマン派の声楽作品の研究
    バロック時代を中心とする宗教曲に関する研究  
    石渡 浩司 「キリスト教」のユダヤ教からの分離
    ユダヤ教メシア論とキリスト教キリスト論との関係
    伊藤 賀永 「甘えの心理学」の研究
    学際的集団精神療法"ファンタジーセラピー"の研究と実践
    子育て中の母親の支援グループ
    浮田 咲子 子どもの健康について
    足からの健康について
    大﨑 裕子 近代日本における初等教育カリキュラムの理論と実践に関する研究
    太田 俊己 知的障害・発達障害を中心とした障害のある子ども・人々への支援とその方法
    小原 豊 算数・数学教育学、教育方法学における教材開発論
    久保 健太 「ゆったりとした生活」が人間の成長において担う意味
    黒田 篤志 科学概念構築過程における教授行動に関する研究
    城倉 登代子 心理療法におけるイメージ
    鈴木 公基 良好な対人関係における適切なバランスとはいかなるものか?
    土谷 みち子 初期経験の影響と子どもの成長の回復
    照沼 晃子 乳幼児の育ちの原体験と保育実践
    藤馬 亨 主体的に社会的事象を追求する授業の創造
    三谷 大紀 保育の場における子ども・保育者・保護者・研究者の育ち合いに関する研究
    山下 俊幸 国語科教育への状況論的アプローチ
    横浜 勇樹 子どもと家庭を社会で支援する方法
    世界の子どもの人権擁護
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