関東学院大学は、産官学連携等により理工系の教育・研究活動の成果を広く社会へ還元する大学であるとして、公益財団法人里見奨学会「70 周年記念『志向』奨学金」の指定校に採用されました。里見奨学会は、主に理工系の学生へ給付型の奨学金を支給する奨学会であり、今回の奨学金は今年度より5年間給付されます。1962年、世界で初めてプラスチックにめっきを施す技術の工業化に成功した本学は、現在国内外52社の表面工学関連企業と産官学連携プロジェクトを遂行するなど長年の教育・研究実績が評価され採用に至りました。
7月11日(木)には、横浜・金沢八景キャンパスにて奨学生採用通知書授与式が執り行われ、奨学生に選出された学部生4名、大学院生4名、小山 嚴也学長、本間 英夫特別栄誉教授らが参加し、里見奨学会の辻 正太郎常務理事より学生らに奨学生採用通知書が授与されました。辻常務理事は「『志向』奨学金の名の通り、この奨学金は皆さんのように志の高い学生を支援したいという願いから生まれました。関東学院大学で研究に励み、社会に貢献する人材となることを期待しています」と学生らを激励しました。
奨学生に選出された工学研究科機械工学専攻1年の笹川 諒晟さんは自身の研究について、「人工衛星などの宇宙機内の温度上昇を抑えるため、外部へ熱を運び出すループヒートパイプというシステムに関する研究を行っています。これは起動時の動作が不安定であることが課題であり、それを解決すべく電熱面に凹凸加工を施すなどして研究を進めています。熱工学分野における研究成果を活かし、卒業後は空調関連の技術職に就くことを目指しています」と語りました。
同研究科物質生命科学専攻2年の庄司 祐汰さんは「めっき加工に用いるめっき液を再生し、長期利用することを目的とした研究を行っています。里見奨学会からのご支援に感謝し、これまで以上に研究へ励むとともに、就職後もめっき技術で社会に貢献するという志を忘れずに働きたいと思います」と決意を新たにしました。
関東学院大学は、今後も理工系人材の育成に寄与すべく教育・研究活動を展開し、その成果を広く社会へ還元していきます。
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