材料・表面工学研究所での成果が、日本材料科学会で高い評価を受けています。

今年5月31日(木)に、KGU関内メディアセンターで開催された日本材料科学会総会で、関東学院大学材料・表面工学研究所に所属する教員、大学院生が複数の賞を受賞しました。
日本材料科学会では、同会の発展に特に功績があったと認められた人物に対して、功績賞(中村賞)を授賞しています。今回の総会では、材料・表面工学研究所所長の高井治工学研究科教授が同賞を受賞しました。高井教授は、はっ水加工技術の研究に長年取り組んできました。素材の表面を1ナノメーター(10億分の1メーター)という極薄い透明な膜でコーティングし、ハスの葉に似た微細な凹凸を作り出して水を弾く「超はっ水膜技術」を開発。この技術は、屋外用のポスター用紙などとして実用化されています。
また、工学研究科博士後期課程に在籍していた金榮宰(キム・ヨンジェ)さんと渡邊充広総合研究推進機構教授、盧柱亨(ノ・ジュヒヨン)総合研究推進機構教授、本間英夫特別栄誉教授、高井教授らが発表した学術論文「Low Aspect Ratio Through-Hole Filling by Copper Electroplating(銅めっきによる低アスペクト比スルーホール充填)」に対して、技術賞が贈られました。この他に、学術論文「アンバランスドマグネトロンスパッタリング法によるDLC膜の成膜と摺動特性」が評価されて、社会人学生として工学研究科博士後期課程に在籍中の上山秀明さんが、若手研究者が対象した奨励賞(末澤賞)を受賞しました。
材料・表面工学研究所では、「めっき」技術を中心に表面工学の分野で世界をリードする多くの研究成果を発表してきました。研究成果は、自動車部品やプリント基板などに応用され、産業界で活用されています。また、近年では人々の健康に資する医療分野への応用にも、期待が高まっています。
所長の高井教授は「私たちの研究所で取り組んできた成果が評価されたことを、うれしく感じています。今後も産業界と連携しつつ、多くの人々の暮らしが豊かになるような研究成果をこの研究所から発信していければ」などと語ります。

(写真左)功労賞を受賞した高井教授、(写真右)技術賞を受賞した盧教授、本間特別栄誉教授、渡邊教授、高井教授

奨励賞を受賞した社会人学生の上山さん

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