神奈川県横須賀市で、旧市営住宅の再生イベントが2月23日(土)に開催され、共生デザイン学科の「空き家プロジェクト」の学生らが参加し、イベントを盛り上げました。
この取り組みは、横須賀市が地域に芸術家を呼び込み「アーティスト村」として地域活性化を目指す事業の一環として実施されたものです。田浦泉町の旧「市営温泉谷戸住宅」の一部を改修し、芸術家が創作活動をしながら暮らす「アーティスト村」を創設します。市営住宅は、「空き家プロジェクト」の学生らも参加し、昨年末から改修作業が進められていました。今回は、日本ペイントホールディングスの協力で、同社のペイントブランド「ROOM BLOOM」が進めてきた「Happy Wall Project」とコラボレーションし、仕上げのペイント作業が行われました。
当日は、学生や近隣にお住まいの方、横須賀市の関係者らが作業に参加。「アーティスト村」の近隣に在住する元塗装職人の方の指導を受けながら、ペイントローラーやハケを使いながら、壁面を塗り上げ、築約60年の住宅が鮮やかに蘇りました。また、窯で焼かれたピザなども振る舞われ、参加者は交流を楽しみました。
参加した姫野晴香さん(2年)は「ペイント作業は体験したことがなかったので、チャレンジしてみたいなと思い、今回参加しました。自分で作り上げていく作業で、達成感も感じています。今回は、ピザのつくり方も教えてもらいました」などと笑みを見せます。
「アーティスト村」の居住者第一号で、関東学院大学の卒業生でもある陶芸家の薬王寺太一さんは「私の活動では、火を使う作業が必要ですが、火を使える場所は限られているので、横須賀美術協会に相談していたところ、この『アーティスト村』を紹介してもらいました。学生たちがここを訪れ、異なる世代が一緒にものを作り上げることは、私にとっても視野を広げるよいきっかけになるだろうと期待しています。また、学生たちも、ここでの活動を通じて、多くの学びを得てくれれば」などと期待を示しました。
「空き家プロジェクト」は、2015年に当時在籍していた学生の卒業研究をきっかけにスタートした取り組みで、これまでにも空き家をリノーベーションして、学生のシェアハウスや地域活性化拠点として活用しています。今後も、横須賀市などと連携した取り組みを進めていく予定です。
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