3月6日(日)横浜市民ギャラリーで行われたJIA神奈川・学生卒業設計コンクールにて建築・環境学部4年永山千夏さん(2021年度卒業生)が、審査員特別賞を受賞しました。
JIA神奈川・学生卒業設計コンクールは、神奈川県内で学び、建築家をめざす学生の勉学の集大成とも言える卒業設計を対象としたコンクールで、今回は3年ぶりに展示および公開審査が行われました。
永山さんが出展した作品は、「萌え沈む都市」というタイトルで、地球と人間、それぞれの生命活動における相互関係を築く都市の在り方を提案するという内容です。「排水管」という都市機能を凝縮したタワー型の構造物(心臓)を地中に埋め込み、地盤沈下・液状化現象を空間に影響させる、という今までにない都市機能の考え方を提案しました。
この卒業設計作品は2月に行われた大学内の卒業設計公開発表・審査会で銅賞を受賞した作品でもあり、前回の発表内容をさらにブラッシュアップし、今回のコンクールに臨んだとのことです。
公開審査では、災害やそれを踏まえた都市の在り方に対する考え方の斬新さ、プレゼンテーション能力が高く評価され、今回の受賞に繋がりました。
写真は2月の大学内の卒業設計公開発表・審査会で発表した時の様子
「災害を受け入れるような形で、都市構造や建築物を考えてみようと思い、今回の作品設計に取り掛かりました。地震による地盤沈下や液状化現象など、地球の生命活動を『都市とは切り離せないもの』、『寄り添っていくもの』、『害だけでなく豊かさも与えるもの』だと再認識させるような、構造物、都市の在り方を考えました。一番力を入れたのは模型とパースの表現についてです。災害と共にある、という生々しい風景を演出するために、着彩は自分の手で塗るようにして、質感を意識し、全体を見た時の雰囲気や世界観を崩さないように工夫しました。3月で関東学院大学を卒業しましたが、今後も設計には関わっていきたいと思っていて、後輩の卒業設計にも携わることが出来たらいいなと考えています」と作品テーマや、今後の展望について語りました。
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