7/4(月)、金沢八景キャンパスで、MK&Associates代表・立命館大学 客員教授である河瀬誠氏をお招きし、「日本企業の課題と求められる人材」というテーマで講演会が開催されました。本講演は、経済学会が主催し、経営学部K-bizセミナーの共催で行われ、経済学部と経営学部の2~4年生約250名が参加しました。河瀬氏が長年企業コンサルタントとして日本企業の課題解決に関わってきた経験を活かし、日本企業がどのような課題に直面しているのか、どのような人材が必要とされているのかについてご講演頂きました。
講演では、経済産業省が発表した「未来人材ビジョン」によると、2015年に求められた力と2050年に求められる力は異なり、技術革新によって求められる能力も変化していることから、自分自身で今の時代にどのような能力が求められているのかを理解し、そのために何をする必要があるのかを考える必要があると指摘されました。キャリアと関連して、「就職活動に力を入れることは悪いことではないが、頑張り方を間違えないようにしてほしい。広い視野を持つことは重要ですが、一回の面接を複数社受けることが果たして広い視野を持ったと言えるのでしょうか。ボランティアやアルバイト、インターンといったものを沢山経験した方が、自分にとって財産となるような広い世界を見ることができます」と語り、色々な世界を知るために、キャンパスの外での経験を勧めました。「個々の会社が伸びるかどうか予測することは難しいですが、伸びしろがある業界かどうかはある程度予測ができます。そのような業界で、かつ自分のやりたいこととマッチする会社に就職できれば、自分の自己実現につなげられるのではないでしょうか」と学生に向けアドバイスを送りました。
質疑応答では、手を挙げる学生が後を絶たず、経営学部3年の武石速人さんの、「将来的には地元の屋久島に戻りたいけれど、卒業後すぐに屋久島に帰って就職しようか、首都圏で就職した後に地元に帰るかどちらがいいのか迷っています。屋久島は観光業が盛んですが、どういったことを勉強しておくといいのでしょうか」という質問には、「観光は世界最大の産業であり、成長産業でもあります。日本の観光業は伸びしろがあるので、世界の観光地を見て回ったり、日本の優れた観光業界の企業などを参考にしたり、地元の外から見た観光産業を提案することもできるのではないでしょうか」とアドバイスを頂きました。講演後、武石さんは「河瀬さんが外の世界を見ることを強く進めていたので、広く視野を持つことが大切なのだと感じました。地元は働き口が少ないこともあり、まずは首都圏で職を探した方がいいのではないかと考えています。その反面、屋久島には移住者も多くいるため、小さいころから地元で過ごした自分であれば、より魅力を発信していくことができるのではないか改めて考えることが出来ると改めて考えるきっかけになりました」と地元の屋久島に対する想いを語り、自分の将来のキャリア・イメージが持てた様子でした。
今後も関東学院大学は、学生のキャリア形成のサポートの一助となる取組みを行っていきます。
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