栄養学部の田中弥生先生がトーニチ株式会社の開発した総合栄養食品『まるっと栄養バニラアイス』の監修に携わりました。『まるっと栄養バニラアイス』は医療・介護現場での提供を想定し、一般的なアイスクリームの半分以下のサイズにすることで食の細い方でも栄養素がまんべんなく摂取することができ、食べやすいサイズとなっています。また、食事に時間がかかっても美味しく食べられ、賞味期限での在庫管理が不要かつ環境に配慮した紙の容器を使用しているといった4つのポイントがあります。
中でも、田中先生はアイスクリームの味の監修を行い、アイスクリームを食べることで栄養を摂取し、体重増加を促進させたいという想いから実現しました。通常のアイスクリームよりもミネラルやビタミンが多く含まれており、栄養が偏り気味な方でも気軽に栄養補給ができるという商品です。田中先生は「普通のバニラアイスを食べるより、このアイスを食べた方が元気になれるよね、と選んでもらえるアイスクリームにしたかった」と話します。
栄養素を多く含んでいる食品は、苦みや渋みといった薬のような独特な味になってしまいやすいですが、それでは多くの方に手に取ってもらえないと考え、一般的なアイスクリームの味に近づけ美味しさを追求しました。「将来的には、スーパーやコンビニで販売されると嬉しいですね。大学の学食などで提供できるようになれば、栄養が偏ってしまいやすい一人暮らしの学生の栄養補給にも役立てると思います」と田中先生。
今後は、実際に病院などで提供を行い、どの程度身体に影響があるのかを研究し、病院や福祉施設で提供するためのお手伝いをしていきます。田中先生は「作って終わりではなく、ここからが始まりです。介入研究の結果で良いデータが得られてこそ、このアイスクリームが完成したと言えます」と話しました。また、田中先生のゼミナールでは4年生が卒業研究として、『まるっと栄養バニラアイス』によってどれだけ身体に変化があるのかを研究中で、11月中旬にその結果を発表予定だといいます。
ただ美味しいだけではなく、このアイスクリームを食べた方たちの栄養状態を維持・改善できてこそ、まるっと栄養バニラアイスで栄養補給できるということが多くの方に認められるといえる田中先生の研究。今後多くの方に手に取ってもらえるよう、毎日食べても食べ飽きないようチョコレートやストロベリーなど他のフレーバーも展開予定です。
関東学院大学は、今後も教員の研究を社会へ還元するサポートをしていきます。
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