横浜・関内キャンパスで『起業』をテーマにした「ANOTHER STORY－起業の魅力にせまるトークセッションイベント－」を開催しました。

1月24日（水）に横浜・関内キャンパスで『起業』をテーマにした「ANOTHER STORY－起業の魅力にせまるトークセッションイベント－」を開催しました。横浜・関内キャンパス４階でコワーキングスペース・シェアオフィスを運営するAgora KGU-KANNAIと本学が共催したイベントで、本学の小山嚴也学長をはじめ、株式会社AGORA代表取締役 長谷部信樹氏、神奈川県産業振興課副主幹 上野哲也氏、株式会社きゃりこん.com代表取締役 下平光明氏、学生起業家代表 原田空宙氏の5名に登壇いただき、これまで知らなかった「起業のリアル」にせまりました。

今回のイベントの第1部ではイベント会場となっている関東学院大学横浜・関内キャンパスのキャンパスツアーを実施。竣工から1年、2023年春に開校したキャンパス施設を見学して回りました。第２部のトークセッションでは、長谷部氏の進行のもと、1．起業家の素顔にせまる。2．神奈川だからできること。3．学生進路の選択肢として。の流れで登壇者それぞれの立場での経験から起業についてを語り合い、来場した約30名の方々と共有しました。

学生起業家代表として登壇された原田氏は、2023年に武蔵野大学アントレプレナーシップ学部に入学し、その後起業。現役の学生起業家として自身の手掛ける事業プランを紹介し、起業の魅力を語りました。同じく登壇された下平氏は、医療・介護業界の根本的な業界課題の解決を目指すべく、2021年に株式会社きゃりこん.comを設立。「過酷な労働環境から離職率が高い業界だという当たり前を変えたい」と、働く人の不調を未然に防ぐ『オンライン面談サービス』を手掛けています。下平氏は、神奈川県のサポートを活用しながら事業を成長させてきたといいます。そこで、実際に神奈川県はどのような起業サポート、ベンチャー企業への支援に取組んできたのかを、神奈川県産業振興課の上野氏からご紹介いただきました。神奈川県が起業サポートを行う背景には、企業を大きくして売り上げの増加や雇用の拡大を図り、経済成長へ繋げていくという意図がありますが、同時に、社会課題を解決していくというところに大きな意義があると考え取り組んでいるそうです。登壇者それぞれの取り組みを聞いた小山学長は「関東学院大学では、全学で社会連携教育を推進しており、『課題は教室ではなく社会にある』として様々な企業などと連携した教育を行っています。社会課題の解決という点では、ベンチャー企業、特にソーシャルベンチャーには大きな可能性があります。大手企業の中にもベンチャー企業と組むことで社会課題を解決していこうという動きが見られます。本学では、そうしたホットな話題について企業人にお話しいただく機会をたくさん用意しています」と話します。また、小山学長は、関内キャンパス開校にあたりキャンパスの中にAgora KGU-KANNAIを置いた理由を「まさに、今回のようなイベント開催にある」といいます。小山学長は「学生たちにはこのようなイベントに積極的に参加してもらいたい。それぞれ異なった背景を持つ多様な人々が一堂に会し、その価値観に触れ、そこから新たな発見を得ることを是非体感してもらいたい」と語りました。

日本全国で年間約20万件にのぼる起業は、今や働き方の選択肢のひとつ。そんな起業の魅力に触れて、今まで以上に身近に感じることのできる時間となりました。

関東学院大学は今後も地域や企業と連携した取り組みを推進していきます。