7月8日(月)、横浜・関内キャンパスにて経営学部(K-biz委員会)主催・経営学会共催にて河野太郎デジタル大臣(衆議院議員)の講演会が開催されました。経営学部ではK-bizという、ビジネスの現場の視点の獲得や、現在進行形の社会課題をテーマとした教育を推進するための社会連携プラットフォームを構築しています。そのK-bizの取り組みの一つとして、「K-bizセミナー」という実務の第一線で活躍されている方々を招いた講演会を開催しており、今回はこれからの日本社会を担う大学生に向けたデジタル時代について、河野氏より「デジタル時代の課題:河野太郎デジタル大臣の展望」というテーマで講演していただきました。今回、この講演会の企画・交渉・運営は経営学部の学生(3年生・2年生)が中心になり、自ら行いました。
河野大臣からは、海外でのデジタル化の事例や、日本のデジタル化の現状と課題について説明がなされました。「人口が減っていく社会の中で、今までの生活レベルを維持できるようにするためには、様々なサービスのデジタル化が必須となってきます。人間がやらなくてもいい業務はAIなどのデジタル技術によって補完することで、今までより簡単に色々なサービスを受けることが可能になる。そのような社会の実現を目指していきたいと考えております」と展望を述べました。
河野大臣は学生との対話の時間を多く取りたいということで、60分近い質疑応答となりました。参加した学生から挙手が続き、各質問に対して、河野大臣が丁寧にわかりやすく回答がなされました。
学生から「情報技術の発展により人々の仕事が奪われ、人と人の繋がりが希薄になるという懸念があるが、それについてどう考えますか」という質問に「技術の進化で代替されていく仕事がある一方で、人手が不足している介護施設や保育園など、人と人が触れ合う現場で人間にしか出来ない仕事に人を割り当てることで、今までより豊かなコミュニケーションが取れるようになると考えています。どこまでAIやロボットがやるのか、その線引きを間違えないように技術を利用することで、人と人の関わりを減らさずに幸福な社会を作りあげていくことが出来ると思っております」と説明されました。他にも、「海外で印象に残ったDXの取り組みとは」、「デジタル大臣として一番苦労したこと、また一番うれしかったこと」、「地方と都市部との情報格差について」など様々なデジタル化に関する質問が続きました。
最後に河野大臣から学生たちへ、「日本の外には別の世界が広がっています。社会に出る際に国内だけでなく、海外にも目を向けていただき、視野を広げた仕事選びをして欲しいと思っています。そして日本だけでなく、国外でも戦える強い力を持った若者が大勢出てきてくれることを楽しみにしております」とエールを贈りました。
今後も関東学院大学は、社会の最前線で活躍する人材を招き、社会課題の解決に向けた学びを推進していきます。
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