理工学部情報ネット・メディアコースの有志学生が、横浜・八景島シーパラダイス(株式会社 横浜八景島*:通称 シーパラ)へ新規事業の提案を行いました。
この企画は、情報ネット・メディアコースに所属する2年生のうち、企業と連携し活動できるということに魅力を感じた有志の学生15名が参加し2024年度の5月より始動。PBL(Project Based Learning:問題解決型学習)として、授業ではなく課外活動として実施されました。「シーパラの魅力をさらに多くの人へ知ってもらい、リピーターや新規顧客の獲得につなげたい」という横浜・八景島シーパラダイスの課題を受け、学生たちは2班に分かれてそれぞれプロトタイプを制作しました。
学生たちは昼休みや授業終わりの時間を活用しながら意見交換を行い、実際にシーパラ内を探索して感じた課題を踏まえてアイデアを出していきました。6月、7月、12月と3度に及ぶヒアリングや中間報告を通して自分たちの企画についてプレゼンを行い、横浜・八景島シーパラダイスの職員からフィードバックをいただいてきました。そうして完成したプロトタイプは「育成ゲームアプリ」と「イルカショーとの連携企画」の2案。
6月に行われた初回のヒアリングでは、2班からそれぞれアイデアが発表され、この提案がシーパラの運用に適応するのか、過去の実績などについて質問を行いフィードバックをいただきました。学生らは、それを受けさらに提案内容をブラッシュアップするべく、近隣の水族館を周り、どのような取り組みが行われているか検証を行っていきました。
最終プロトタイプとして、A班はリピーターの獲得を目指した「シーパラブルーアドベンチャーズ」というゲームアプリを制作しました。混雑緩和とリピーター創出を目的に、シーパラ内で待ち時間などを利用してクイズを解くと生き物が成長していくという内容です。一方、B班は視聴覚障がいのある方でも楽しんでもらえるような「多機能ぬいぐるみを活用したイルカショーとの連携」を提案。ライブ会場のペンライト演出を参考に、音楽を視覚や触覚で楽しめるぬいぐるみを用いてイルカショーの演出を行うという内容です。
1月16日(木)に行われた最終報告会では、実現の可能性が見えてきたからこそのフィードバックもあり、学生たちはより実践的な視点が身に着いた様子が伺えました。中でもA班のアプリについて横浜・八景島シーパラダイス吉野慶太氏は「既存のシーパラアプリのコンテンツとして連携できるような内容で、とても面白いと感じました」とコメントしたうえで本格的な実現に向け「クイズは待ち時間が長いアトラクションで楽しめるよう設定したり、育成ゲームは家でも楽しめるといった仕組みがあると、よりお客様にワクワクしてもらえると感じました」と改善点を伝えました。学生たちは、今回のプロジェクトを通し、自分たちが作りたいものを実現させ、専門用語を使わずわかりやすく伝えるにはどうしたらよいかを考えながらの提案に試行錯誤しながら取り組みました。これから研究室へ配属となり本格的に研究が進んでいくことを見据え「より専門的な知識を身につけ、企業のニーズにあったものを具体的にできるよう実践力を磨いていきたい」と意気込みました。
今後は今回の活動をブラッシュアップし、学生がより実践的に活動できるPBLを展開していく予定です。
*学校法人 関東学院と株式会社横浜八景島は2014年に「環境未来都市 横浜“かなざわ八携(はっけい)協定”」へ参加しています。この協定は、横浜市金沢区で地球温暖化や少子高齢化を産官学で協力して解決していくために締結され、金沢区内の行政、企業、大学などが連携を深めることで金沢区の活性化を目指すものです。今回の企画は、そうした経緯もあり大学とのコラボに至りました。
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