2月12日(水)、関東学院六浦小学校にて人間共生学部共生デザイン学科の学生が講師となり、小学6年生を対象とした地球温暖化の現状と対策を伝える授業を行いました。この取り組みは地球温暖化に対する危機意識向上を目的に、同学部が地域における環境教育を担う神奈川県地球温暖化防止活動推進員とともに開催しています。学院内の2つの小学校では、この定例の授業を以前から行っており、今年で8年目を迎えました。
冒頭、地球温暖化防止活動推進員の担当者による異常気象の現状や2100年までに想定される気温上昇の推移などについて講義が行われ、その後学生らが地球温暖化の原因となる二酸化炭素などの排出量をどうすれば低減できるかについて実験を交えてレクチャーしました。



ドライヤーを使った実験では、出力する風の強弱に応じて変化する電力消費量を計測したうえで、より少ない電力消費に抑えるにはどうしたらよいかをディスカッション。また、手回し発電機を使用した実験では、電球の種類によって必要な電力量が異なることを解説。児童一人の手回し発電ですぐに点灯するLED電球に対して、数人で力を合わせて発電してわずかに点灯する白熱電球を見て、児童たちからは驚きの声があがりました。学生らは、児童に対して自宅での電気の使い方を振り返り、これからの生活で心がけることを積極的に問いかけるなど、子どもたちの環境問題への意識が向上するよう指導する姿がみられました。共生デザイン学科は、自然環境と共生する社会の実現へ向け、モノやコトのデザインによって社会課題の解決を目指しています。一方で、子どもたちの環境問題への危機意識向上や行動変容を促す教育的なかかわりを経験する機会は少なかったため、学生たちにとっても新たな学びが得られた様子。

授業を終え、児童たちからは「次に家の電球が切れてしまったら、より二酸化炭素の排出量が少ないLED電球に替えようと思った」、「一人ひとりの行動によって、未来の地球の気温上昇を抑えられるということが分かった。今日学んだことを家族にも伝えたい」と環境問題への関心が高まり、自身の行動が変化するきっかけとなったことがうかがえました。
関東学院大学は、今後も自然共生社会の実現を目指し、地域と連携した子どもたちへの環境教育を推進していきます。



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