経営学部 才原ゼミナールが三浦半島の農産物の6次産業化促進へ向け、加工品開発を始動。

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経営学部の才原 清一郎教授のゼミナールに所属する学生らが三浦半島の農産物の6次産業化促進へ向け、生産者や神奈川県立三浦初声高校、三浦市農業協同組合などと協働し、加工品開発を始動しました。

6次産業化とは、1次産業を担う農林漁業者が自ら2次産業である”加工”や3次産業の”流通・販売”に関わり、生産者が市場価値を決定することで所得の向上を目指す取り組みです。2023年度、6次産業化による年間販売額は約2.2兆円に達し、近年市場規模を拡大しています。一方で三浦半島は、全国有数のキャベツや大根の産地であるため、農産物の出荷に注力する生産者が多く、6次産業化は途上段階にあります。そんな中、都市農業科を有する神奈川県立三浦初声高校の小林 洋副校長の6次産業化推進の想いを、才原教授と地域活性化を支援する株式会社FOOD&風土の代表であり料理研究家でもある長谷川 りえ氏が後押しする形で、本プロジェクトが始動。同校の食品製造室を定期的に活用することで、設備投資をせずに食品加工ができる仕組みを構築し、産官学連携で三浦野菜を使用した商品開発を行っています。

6月10日(火)には、長谷川氏の指導のもと2度目となる試作品の調理を実施。才原ゼミナールの3年生と同校の食品加工部に所属する生徒、生産者など15名が参加し、食品を加熱調理する機械を使用して瓶詰のアヒージョを作成しました。この日は、メロンの栽培中に間引きされた摘果メロンや大根、無臭ニンニクとよばれるジャンボニンニクを使用。学生らは、彩りのある野菜を追加して見栄えを良くしてはどうか、ジャンボニンニクは他にどんな調理方法がよいか、など生産者や高校生と意見交換する様子が見られました。

加工品開発に際して学生らは、昨年10月と今年6月に三浦市内のくろぜむ農園を訪ね、農作業を体験。同園が手掛ける加工品「海風のドライベジ」を使用した料理を試食し、お土産としての需要が高い加工品の先行事例を学ぶなど現地調査を重ねてきました。プロジェクトリーダーの宮田 菜月さん(経営学部3年)は、「この加工品開発には様々な世代の方が関わっているので、世代を問わず手に取ってもらうことができる商品を目指したいです」と意気込みを語りました。

才原ゼミナールは今後も市場調査を継続して行い、再来年の販売開始を目指して開発を進めます。

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