理工学部でNECソリューションイノベータ株式会社の渡部 睦氏をゲストに迎え講義を行いました。

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6月3日(火)、「理工学概論(情報ネット・メディア)」の授業にてNECソリューションイノベータ株式会社の渡部 睦氏が「IT・AIが築く未来」について講演しました。「理工学概論(情報ネット・メディア)」は、理工学部情報ネット・メディアコースの1年生が受講しており、プログラミングを学ぶ上で必要な基礎知識を身につけます。

実際に企業などの現場ではどのようなスキルが求められているのか、毎回ゲストスピーカーを招きリアルな学びを培います。今回のゲストスピーカーである渡部氏は、元々文系だったものの就職後にプログラミングをはじめ、ソフトウェア開発に携わるようになり30年という経歴の持ち主。現在では、保育園への入所希望者と保育園をマッチさせる仕組みづくりや自治体における生成AIを用いた実証実験、国産生成AIの応用などに尽力しています。

講義では、生成AIを使用したデモンストレーションを実施。インベーダーゲームや動画の制作など、1年前には作れなかったものや精度が低かったものでも、簡単なものであれば緻密に生成できるようになっている、と昨年のものと比較した説明を行いました。そのうえで、AIの現状として学習データの97%が英語であり、半年前までの情報、電子書籍やコードなどを学習しているためリアルタイムな出来事には少しラグがあると紹介。また、AIの原理として、次に来る言葉を確率的に予測していると説明したうえで「AIを活用するためには歴史や社会情勢など世界の仕組みを学習させる必要があります。だからこそ国の歴史などの事情を考慮した国産の生成AIが求められています」と渡部氏。学生へ生成AIの仕組みを理解したうえで、得られた情報を鵜吞みにせず、批判的に判断してほしいと話しました。

さらに、学生へAIは道具なのか?新しい生命の形なのか?という問いを投げかけ、学生と議論を交わしました。学生から渡部氏へ「AIは人間か機械かどう考えていますか」という逆質問もあり「機械と考えています。人間も人に見えているだけで機械かもしれません。また、AIが生み出した人間を本当の人間だと思う人もいます。そのように見えているというだけかもしれませんが、突き詰めていくと機械なのだと思います」と返答しました。

今回の講義を受け、AIについては苦手意識があるという学生も「いずれは仕事などでも使わざるを得なくなると思うため、批判的に考えながら向き合っていきたいです」と捉え方に変化があった様子でした。

今後も理工学概論の講義では、1年生が学びを深めるうえで必要な本質を学ぶ機会を提供していきます。

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