国際文化学部比較文化学科にて2025年度ワールドスタディ報告会が実施されました。

国際文化学部比較文化学科にて2025年度ワールドスタディ報告会が実施されました。ワールドスタディは2年生以上が参加でき、講義で学んだ知識をもとに自分たちで海外研修の計画を立て、実際に現地で検証を行いながら異文化理解を深める比較文化学科独自のプログラムです。例年、夏期休業期間中の9月頃に実施され、今年度はフランス（パリ）と中国（北京）の2か国へ訪問。フランスは5名の学生が4日間、中国は10名の学生が6日間にわたり、それぞれの国の歴史や文化を体験的に学びました。事前学習では、訪問先の国の文化や歴史などについて講義や調べてわかったそれぞれの知見をもちより、知識を深めたうえで研修先を選定します。そのうえで、現地へ赴き調べて知ったことが実際にどのように根付いているのかを学びます。

11月19日に行われた報告会では、今年度参加した学生が次年度の参加を検討している学生へ向けて発表を行いました。それぞれが研修期間で訪れた場所のほか、地域や建物にまつわる歴史、食文化などを紹介しました。フランスを訪問した学生からは「私たちはお店に入るときに挨拶をするよう心掛けましたが、フランスでは当たり前のマナーのため、挨拶をしようと意識しているわけではないということに文化の差を感じました」と発表があり、現地の方とのコミュニケーションを通して気づいた文化の違いを紹介。また、中国を訪問した学生は、最終日に北京第二外国語学院の学生と交流を行ったことを振り返り「現地の学生と話すことで、みなさんが日本に強い関心を抱いていることがわかりました。国の政策について意見交換をすることもでき、普段とは違う視点で日本を考えることもできました」と話しました。参加した学生たちは、ワールドスタディを通し、知識としてだけでなく価値観や習慣を実体験として学ぶことができた様子。

次年度はアメリカと韓国を予定しており、報告会へ参加した学生からは「中国に行きたかった」と残念がる声も聞こえましたが、現地での体験学習への参加意欲を示しました。

今後も国際文化学部では、学生が教室の中ではなく現地で歴史や文化を学ぶプログラムを提供していきます。