建築・環境学部の学生11名が、横浜市と協働し、臨港パークから山下公園までの約5km の水際線に新たな賑わいを生み出す空間のデザインを提案しました。12月17日(水)には、横浜・金沢八景キャンパスにて最終報告会を開催し、横浜市都市整備局より川坂 孝治氏、川田 歩氏が来校しました。
水際線には観光スポットや商業施設が点在し、様々な魅力が集積している一方で、エリア全体をつなぎ回遊性を高める余地がありました。横浜市よりそうした相談を受けた学生たちは今年10月、現地にてフィールドワークを実施。その後は、一人ひとりが水際線の灯りや色、音、海への動線など異なる視点でリサーチを重ね、そこから得た気づきをもとに滞在を促すしかけや回遊性を高めるデザインを提案しました。また、提案内容は小冊子やポスターなど、多様な表現方法で示され、誰にでも伝わるよう工夫を凝らしました。
最終報告会で高里 一希さん(工学研究科建築学専攻1年)は、水際線の街灯や建物の灯りなどをすべて調査した”街灯分布図”を提示し、光の少ない場所に照明を施す「光る臨海線」を提案。点在する灯りが”線”となることで、夜間でも安心して散策・滞在することができ、回遊性を高める効果が期待できるとしました。
唯一3年生で参加したチームは、日中と夜間の水際線で目にする”色”を調査しました。その結果、昼間の方が色の数が少なかったことから、象の鼻パークや山下公園にある既存のベンチなどに彩色を施すことを提案。画一的な都市空間に色でメリハリをつけることで、既存の設置物が視認されやすくなり、利用率が向上するのではと打ち出しました。さらに彩色の作業については、市民参加型のワークショップとして実施し、まちづくりの一環となるよう構想しました。
横浜市都市整備局の川坂氏は、「夜間に薄暗い場所があることは、水際線エリアの課題の1つであるため、高里さんオリジナルの街灯分布図や提案は参考になった」と話し、川田氏は「既存の設置物を活かして彩色するという提案は、柔軟な発想であり、実現性の点から見ても優れた着眼点だと感じた」と講評を述べました。
関東学院大学は今後も、横浜市都市整備局と協働し、水際線の魅力を高めるまちづくりに貢献することを目指します。
トピックスについての
お問い合わせ
関東学院大学 広報課
住所 〒236-8501 横浜市金沢区六浦東1-50-1
TEL:045-786-7049
FAX:045-786-7862
お問い合わせフォームはこちら