国際文化学部は5月29日(金)、横浜・金沢八景キャンパスにて、MCM Fashion Group Japan&Korea 取締役社長の金 海利(キム・ヘリ)氏を招き、国際交流・キャリア支援プログラム「日本におけるニューカマー韓国人のライフヒストリー」を開催しました。
金氏は、韓国・梨花女子大学を卒業後、企業での海外営業やホテルのマーケティング職を経て渡米。ニューヨークでファッションの世界と出会い、Fashion Institute of Technologyでメンズウェアとマーケティングを学びました。その後、アメリカ、韓国、日本を舞台に、MCMのブランド開発や商品企画、マーケティングを担い、現在は日本と韓国における事業を統括しています。
MCM Fashion Group Japan&Korea 取締役社長
金 海利(キム・ヘリ)氏
講演では、自身のキャリアを振り返りながら、「最初の夢が、必ずしも最終目的地ではない」と語り、学びや経験が後に線となってつながっていくことを紹介。日本市場においては、MCMが行った数多くのコラボレーションを例に、ブランドが文化や人々の記憶と結びつくことで新たな価値を生み出すことを説明しました。講演後の質疑応答では、言葉や文化の違いに向き合いながら日本でキャリアを築いてきた経験にも触れ、「一人では何もできない。心を込めて仲間をつくることが大切」と学生にメッセージを送りました。
この講演に続き、6月4日(水)は、国際文化学部呉世蓮准教授ゼミの学生たちによる韓国にまつわるポスター発表会。学生たちは、韓国社会における学歴問題、女性の賃金格差、ルッキズム問題をテーマに調査を行い、背景や現状、社会への影響について発表しました。
学歴問題を扱ったグループは、大学進学が重視される韓国社会の構造や、受験競争が若者の精神的負担、教育費の増加、格差の固定化につながっていることを報告。女性の賃金格差を取り上げたグループは、出産・育児によるキャリア中断、非正規雇用の割合、昇進機会の違いなどから、個人の努力だけでは解決しにくい雇用構造の課題を考察しました。ルッキズム問題を発表したグループは、韓国ドラマやSNS、K-POP、美容産業などを手がかりに、外見が人の評価や自己肯定感に与える影響について論じました。質疑応答では、発表内容に対して教員や学生から質問が寄せられ、韓国社会の課題を日本社会との比較を通して考える場面も見られました。
金氏の講演で触れられたグローバルビジネスや文化を越えたキャリア形成への視点と、学生たちのポスター発表での社会課題に関する考察を通じて、国際文化学部の学生たちは韓国文化への関心をさらに深めるとともに、その背景にある社会構造や価値観について多角的に学ぶ機会となりました。
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