電気化学会主催「第44回夏の学校」で、学生3名が優秀ポスター賞を受賞

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9月2日~3日に開催された公益財団法人電気化学会 関東支部が主催する「第44回夏の学校」において、工学研究科博士前期課程1年の菅原 涼太さん、理工学部応用化学コース4年の片岡 颯馬さん、田代 乃々さんの3名が優秀ポスター賞を受賞しました。(受賞件数:10件/50件)題目および研究概要は、以下の通りです。

題目:バイオ電池型MnO₂キャパシタにおけるハプト藻固定化および照射波⾧の影響(○菅原 涼太、新家 弘也、友野 和哲)
概要:バイオ電池は、クリーンエネルギー技術として注目されています。本研究は、一方の電極に層状マンガン酸化物を活用したキャパシタ*材料を使用し、藻類の一種「ハプト藻」がペアとなる電極を担う新たな技術を開発しました。炭素膜に固定したハプト藻に光を照射すると、微生物の光合成によって電子が発生し、キャパシタ材料に電気として蓄えることが可能になります。光の波長や照射の繰り返しによる蓄電容量の変化を明らかにした本研究は、藻類を使った新たな技術の実用化に向けた一歩といえます。
*キャパシタ:蓄電・放電が可能な電子部品の一種。

題目:長鎖アルキル基を層間にもつMnO₂膜によるアニオン選択式吸着の速度論解析(○片岡 颯馬、田代 乃々、松井 誠実、友野 和哲)
概要:持続可能な水環境の実現に向け、工業排水に含まれる特定の有害物質を除去する吸着材料の開発が求められています。先の研究で、マイナスの電気を帯びた物質を選択的に除去できる新たな吸着剤の開発に成功したことから、本研究ではその吸着のメカニズムを元素分析によって実証しました。その結果、吸着剤の内部にもともと存在していたマイナスのイオンが外へ放出され、代わりに水中のマイナスの電気を帯びた色素が選択的に内部に取り込まれていることが証明されました。

題目:アニオン選択性吸着膜の混合液での速度論解析(○田代 乃々、片岡 颯馬、松井 誠実、友野 和哲)
概要:さまざまな人工色素が混在する産業排水から特定の成分を吸着することは、非常に困難とされています。本研究は、研究室で開発した吸着剤を用いて、プラスとマイナスの電気を帯びた2種類の色素を混ぜた溶液から、狙った有害物質を選択的に吸着することができるのかを検証しました。その結果、混合液であっても選択的な吸着性能を発揮することが判明しました。さらに、吸着材に含まれているマイナスイオンが置き換わる形で、マイナスの電気を帯びた色素が吸着されるというメカニズムを明らかにしました。

左から田代さん、片岡さん、菅原さん

田代さんは受賞を振り返り「研究内容を誰にでも分かりやすい言葉で説明できるよう、研究室の同期や先輩と発表練習をし合ったおかげだと思います。今後は、学術誌への論文掲載を学部生のうちに達成することを目標に、研究に励みたいです」と語りました。

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