社会学部の学生が熱海市で「子どもの居場所」をテーマにフィールドワークを実施

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社会学部の「フィールドワーク演習」において、3人の学生が静岡県熱海市の「子どもの居場所」をテーマとしたフィールドワークを実施し、調査結果をまとめました。「フィールドワーク演習」は、現地での調査・実践を通して地域課題の社会的背景を理解し、課題解決のあり方について探究する授業です。質的調査の方法を学びながら、調査結果を整理・分析し、レポートとしてまとめる力を養うことを目的としています。

学生たちは当初、熱海市の高齢化に着目し調査を行う予定でした。しかし、5月に実施した視察調査で実際に市内を歩いたところ、住宅地では子どもの姿をほとんど見かけないことに気付きました。視察調査後、資料やデータを確認する中で、子どもの数の減少や子育て環境に関する課題が見えてきました。そこで、子どもたちが地域でどのように過ごしているのかに関心を持ち、「子どもの居場所」をテーマに調査を進めることにしました。

6月には、市内の子ども食堂や公園などを訪問し、子どもたちや地域の方々への聞き取りを含む現地調査を実施。子ども食堂では、利用する子どもたちから「遊ぶ場所が少ない」「移動が不便」といった率直な声が聞かれました。実際に調査を進める中で、熱海市は坂道が多い地形のため自転車での移動が難しく、子どもたちの活動範囲が限られている現状が明らかになりました。また、公園の遊具が少ないことや、安心して過ごせる居場所が不足していることも課題として見えてきました。

さらに学生たちは、現地調査に加え、行政資料や統計データの分析にも取り組みました。熱海市立図書館職員の協力を得て児童室の利用データを収集したほか、子ども・子育て支援に関するアンケート調査結果の分析を実施。子育てのしやすさや市への要望に関する項目を、人口規模や面積が近い自治体との比較を通じて、熱海市の特徴や課題を客観的な視点から捉えることを意識しました。報告書の作成にあたっては、アンケート調査結果や子育て支援制度と、現地調査で得られた声を比較しながら、地域課題の背景を多角的に考察。特に、地域の方々や子どもたちの声を盛り込むことで、数字やデータだけでは見えてこない地域の実態がより具体的に伝わるよう工夫しました。

入間田 咲さん(社会学部4年)は「観光地として知られる熱海市にも、現地に行かなければ分からない課題があることを知りました。今回の調査を通して、地域の実情を知るためには、地域の方々の生の声を聞くことが重要だと強く実感しました」と振り返りました。

社会学部では今後も、地域社会をフィールドとした実践的な学びを通じて、学生が主体的に課題発見・調査・分析に取り組む機会を提供していきます。

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