理工学部「材料力学Ⅱ」で非破壊検査を体験 “壊さずに調べる”技術から安全を支える仕事を学ぶ

#理工学部

10月19日(月)、横浜・金沢八景キャンパスで、理工学部の「材料力学Ⅱ」において、日本工業検査株式会社の協力による非破壊検査の実技体験授業を実施しました。
非破壊検査とは、構造物や製品を壊すことなく、内部や表面にあるきずや欠陥の有無、位置などを調べる技術です。工場の設備や橋梁をはじめ、さまざまな構造物の安全性を確認するために活用されています。講義では日本工業検査株式会社技術本部検査技術部の内橋寛晴氏から、「なぜ非破壊検査が必要なのか」という視点から、その技術が製造業や建設業、工場設備、社会インフラなど幅広い分野で利用されていることについて説明がありました。特に保守・点検の現場では、「割れ」や「腐食」を早い段階で発見することが重要とのこと。内橋氏からは、微細な割れが進展すると重大な破損につながる可能性があることや、鉄鋼材料では腐食が進むことで厚みが減り、最終的には穴が開く場合もあることが説明されました。
続いて、今回実技を行う「超音波探傷試験(UT)」「浸透探傷試験(PT)」「磁気探傷試験(MT)」「渦電流探傷試験(ET)」について、それぞれの原理が解説されました。超音波の反射、液体の浸透、磁束の変化、電磁誘導によって生じる渦電流など、それぞれ異なる物理現象を利用してきずを検出します。

日本工業検査株式会社 技術本部 検査技術部
内橋寛晴氏

内橋氏の説明のあと学生たちは4班に分かれ、「超音波探傷試験(UT)」「磁気探傷試験(MT)」「浸透探傷試験(PT)」「渦電流探傷試験(ET)」の4種類をローテーションで体験しました。
超音波探傷試験では、超音波を試験体に伝え、その反射から内部にあるきずの位置を確認。浸透探傷試験では、表面に浸透液を作用させることで、肉眼では確認しにくい微細なきずを可視化しました。また、磁気や電磁誘導を利用した検査にも取り組み、それぞれ異なる物理現象を利用して欠陥を検出する仕組みを、実際に器具を扱いながら確かめました。
授業で学ぶ材料の性質や力学、物理現象が、社会の中でどのように技術として応用されているのかを体験できた今回の授業。学生にとって、教室で身につけた知識と実際の仕事とのつながりを具体的に理解するとともに、社会インフラやものづくりの安全を支える技術者の役割について考える機会となりました。

関東学院大学では今後も、企業や社会の第一線で活躍する専門家との連携を通じて、専門知識を実社会の技術や課題と結びつける実践的な学びを展開していきます。

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