国際文化学部主催のトークイベント「横浜で、J-Popについて語ろう―グローバル化する日本音楽の〈いま〉―」を開催しました。

#国際文化学部

10月19日(月)、横浜・金沢八景キャンパスで、国際文化学部国際文化学科主催のトークイベント「横浜で、J-Popについて語ろう―グローバル化する日本音楽の〈いま〉―」を開催しました。
当日は、音楽ジャーナリスト・音楽評論家の柴那典氏、社会学者で本学経営学部非常勤講師の宮入恭平氏が登壇し、コンテンツ・プロデューサーで本学国際文化学部客員教授の原田悦志氏がモデレーターを務めました。授業の特別回として実施され、学生に加えて一般の来場者も参加しました。

国際文化学部客員教授
コンテンツ・プロデューサー
原田 悦志氏

音楽ジャーナリスト
音楽評論家
柴 那典氏

社会学者
経営学部非常勤講師
宮入 恭平氏

はじめに原田氏が、トークショー共通テーマとして、1980年代を中心に、テレビ神奈川(tvk)やFMヨコハマといった地域メディアが神奈川・横浜の音楽文化に果たした役割を紹介。海外の音楽やミュージックビデオを積極的に紹介してきたローカルメディアが、東京とは異なる横浜独自の音楽的イメージを形づくってきた過程を振り返りました。学生に普段どのように音楽を聴いているかを問いかける場面では、スマートフォンやサブスクリプションサービスが中心となった現在と、テレビやラジオが音楽との出会いを生み出していた時代との違いも浮き彫りになりました。

原田氏のテーマの提示を受けて、柴氏は、「ヒットソングは横浜をどう歌ってきたか」をテーマに、昭和から現在まで、歌詞に描かれた横浜のイメージの変化を追うトークを展開。昭和歌謡では”港町・ヨコハマ”という象徴的なイメージが多く歌われていた一方、J-POPの時代になると、桜木町や地域の日常風景など、より個人的で具体的な場所が楽曲に描かれるようになっり、さらに近年は、ヒットソングから特定の地名そのものが減り、SNSやアニメなどを通じた、場所に縛られない音楽文化へと変化していることを指摘しました。

宮入氏は、本学の卒業生が結成したASIAN KUNG-FU GENERATIONと金沢八景との関係を入り口に、小規模なライブハウスやインディーズシーンが音楽文化を支える重要性について紹介しました。横浜では近年、大規模なライブ会場が相次いで誕生する一方、小規模な音楽会場が再開発や建物の老朽化などによって姿を消している現状にも触れ、「大きな音楽産業を支えている草の根の文化にも目を向ける必要がある」と問題を提起しました。

後半のディスカッションでは、日本の音楽を海外へ発信する際、「海外」を一括りにするのではなく、それぞれの地域の文化や音楽に目を向けることの重要性について議論を展開。柴氏は、日本から一方的に音楽を発信するだけでなく、アジア各地でどのような音楽が聴かれているのかを知り、「世界の解像度を上げる」ことが必要だと語りました。
イベントの最後には、学生が自身の好きなアーティストや楽曲、それを知ったきっかけについて振り返りました。普段何気なく聴いている音楽を、都市、メディア、産業、地域文化、グローバル化といったさまざまな角度から捉え直す機会となりました。

関東学院大学では今後も、各分野の専門家や実務家との対話を通じ、身近な文化や社会現象を多角的に捉え、社会とのつながりの中で考える学びを展開していきます。

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