社会学部

学部長からのメッセージ


社会学部 学部長
教授 細田 聡
私たちが暮らす社会は、多くの人々が協力し、支え合いながら成立しています。社会学部では、この社会の構造について分析し、社会問題を考察する学びを進めていきます。社会学と社会福祉学が両輪となったカリキュラムを提供することで、さらによりよく支え合える社会を創造する方法を探っていきます。
ここで学ぶ学生たちには、社会問題に敏感であってほしいと考えています。日々の出来事にも、漫然として見聞きするのではなく「なんだろう?」と立ち止まって考えてみてほしいのです。例えば、普段着ている衣類も、原料が生産される場から、店舗で私たち購入するまでの間に、いくつもの工程を経て、多くの人々が関わっています。1着の衣類ですが、それに関わる人々に対して思いを巡らせることができるかどうかで、社会を見る視点が変わってきます。こうして、複眼的な視点で社会を考察することで、多くの気付きが得られるはずです。その気づきをもとに、考え、行動できる人に成長してほしいのです。
そのために、教室で身につけた知識を、社会問題が発生している現場で使ってみることが大切です。知識を蓄えるだけでは、残念ながら社会問題の解決に役立てることはできません。知識を有機的に組み合わせ活用する「知恵」が必要なのです。社会学部では、この「知恵」を身につけることを重視し、現場志向で実践的な教育を進めていきます。 また、教員は学生を指導する立場であると同時に、一人の研究者です。つまり、学術的課題に対して奮闘しているという意味では、学生と同じ立場にあるわけです。ですから、ともに意見をぶつけ合い、課題解決を探り合う仲間とも言えるでしょう。社会をよくしたいという思いを持つ同志として、学生と教員がともに学び合う環境で多くの学びを得てほしいと願っています。

 
 
3つのポリシー
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    1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
    社会学部は、キリスト教に基づく建学の精神と校訓「人になれ 奉仕せよ」に共感し、社会学部の教育研究上の目的を理解して自己実現を図ろうとする明確な目的意識と情熱を持ち、次の7つの資質・能力に基づく学部の入学者受入れ方針に適う多様な学生を広く求め、各種入学試験により選抜します。

    入学後の修学に必要な基礎学力として、高等学校で履修する教科・科目のうちとくに国語、社会、英語について内容を理解し知識を有する。
    自分の考えを伝えられる日本語力を有している。(外国人入試)
    文化・スポーツ・社会貢献活動の秀でた実績があり、また積極的に取り組む姿勢がある。(推薦入試、AO)
    社会学部での学びにつながるボランティア体験、異文化体験、サークル活動等の経験を有する。(推薦入試、AO)
    柔軟かつ多面的に考え、論理的に意見をまとめ、文章表現することができる。(推薦入試、AO)
    社会の諸問題に関心を持ち、問題の解決に積極的に貢献しようとする意欲がある。(推薦入試、AO)
    コミュニケーションを効果的に図り、相互理解に努めようとする態度がある。(推薦入試、AO)

    2.教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
    社会学部現代社会学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。
    なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。

    教育課程・教育内容
    1 教育課程は、共通科目及び専門科目により体系的に編成する。
    2 共通科目は、全学的な教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成し、キリスト教科目、教養科目、キャリアデザイン科目、リテラシー科目、保健体育科目、外国語科目、地域志向科目から構成する。また、キリスト教、キャリアデザイン、初年次教育、英語の学習を必須とする。
    3 専門科目は、学位(社会学もしくは社会福祉学)に基づき、次のように基幹科目、専門基礎科目、専門展開科目、演習科目を段階的に編成し、社会学と社会福祉学の知見を活かして「社会構創力」を涵養する。
    【共通(社会学・社会福祉学)】
    (基幹科目)
    ・ 社会学を専門的に学ぶための土台を築き、現状分析から課題を発見する社会調査能力を培い、専門展開科目の基礎を培う。
    【社会学】
    (専門基礎科目)
    ・ 社会構創力に必要な社会認識力の源となる知識を増やし、専門展開科目の基礎を培う。
    (専門展開科目)
    ・ 専門科目群では、情報メディア、ジェンダー、環境等の現代的な社会問題へと応用を図り、NPO・地域諸組織そして地域社会の形成や計画・政策にまで具体的な展開を図る。
    (演習科目)
    ・ ゼミナールを通じて社会認識力に加え、コミュニケーション能力を培う。また、大学での学びの集大成である卒業研究(ゼミ論、卒論等)を配置する。
    【社会福祉学】
    (専門基礎科目)
    ・ 社会福祉各分野における主要サービスを系統的に学ぶための基礎、各種社会福祉サービス、相談援助の理論と方法、地域福祉の基盤整備・開発に関する知識と方法を身に付け、専門展開科目の基礎を培う。
    (専門展開科目)
    ・ 社会福祉士国家試験受験資格の取得に必要な科目を中心に、高齢期における生活問題、子ども虐待防止論、あるいは他者の社会的・文化的背景を理解する科目を段階的に編成する。
    (演習科目)
    ・ ゼミナール及び卒業論文を通じて、主として社会福祉学の知識をもとに問題の発見から解決への道筋を立てて議論を行う能力を形成する。また、社会福祉総合演習により、社会福祉士となるために必要な専門知識の定着を図る。

    教育方法
    1 講義を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといった学生の講義への参加を積極的に導入する。
    2 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
    3 PBL(Project/Problem- Based Learning)やサービスラーニング等の体験型授業を通じて、課題設定・実践的な解決能力を培う。
    4 フィールドワーク、ボランティア、海外インターンシップ等の授業による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
    5 キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
    6 グループワーク、ディベート、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
    7 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
    8 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
    9 キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
    10 ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。

    学習成果の評価
    学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。
    1 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
    2 レポートや論文・プレゼンテーションの成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、建学の精神の実践・奉仕力、問題発見・思考力、倫理観、公平・公正な判断、協働力を評価する。
    3 4年間の学びを通じて学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。
    ※ 教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。

    3.学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
    社会学部現代社会学科は、教育研究上の目的のもと、次に掲げるすべての能力(4領域16 項目の能力)を備え、所定の単位を修得した学生に学士(社会学)の学位を授与する。なお、社会福祉士国家試験の受験資格を取得するために必要な指定科目をすべて修得した者に、学士(社会福祉学)の学位を授与する。

    <知識・理解>
    1. 自己理解と他者理解につながる幅広い教養(※)を身につけている。(幅広い教養)
    (※)総合大学の利点を活かした全学共通教養教育と学部独自の教養教育が含まれる。
    2. 社会学及び社会福祉学の知識と方法を修得している。(専門分野に関する知識・理解)
    3. 専門分野の知識・理解を修得し他の分野に敷衍できる教養と応用力を有している。(専門分野に関する知識・理解と他分野との協働力)
    4. 学びのフィールドとした「神奈川」の歴史・文化・社会等の理解を敷衍し応用することができる。(地域に関する知識・理解)

    <技能>
    5. 社会学の技能を修得している。(専門分野に関する知識・技能)
    6. 社会学の知識と技能をもとに、問題の発見から問題解決への道筋を立てることができる。(問題発見・分析力・解決力)
    7. 社会福祉学の技能を修得している。(専門分野に関する知識・技能)
    8. 社会福祉学の知識と技能をもとに、問題の発見から問題解決への道筋を立てることができる。(問題発見・分析力・解決力)
    9. 多文化を理解しグローバルな社会において協働できるコミュニケーション力を有している。(グローバル社会における協働力)

    <思考・判断・表現>
    10. 他者がもつ社会的・文化的背景を理解したうえで、自己を相対化して思考することができる。(多文化での共生)
    11. 倫理観と公平・公正の精神を持って、事象を判断することができる。(倫理観、公平・公正な判断)
    12. 他者の意見に耳を傾けるとともに、自らの意見を適切な表現手段を用いて発信することができる。(傾聴と発信)

    <関心・意欲・態度>
    13. 生涯にわたり、進んで知識・教養・技能を高めようとする意欲を有している。(生涯学び続ける意欲)
    14. 社会・地域・組織の一員としての役割を果たそうとする主体性を持っている。(社会参加への主体性)
    15. 豊富な知識と広い視野のもとに、様々な背景をもった他者を尊重して協働できる。(チームワーク、他者との協働)
    16. 問題に対して誠実に向き合おうとする実践的態度を身につけている。(建学の精神の実践、奉仕動機)
 
教員紹介
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    現代社会学科

    氏名 研究テーマ
    新井 克弥 情報化に伴う社会行動・社会意識の変容
    石川 時子 援助の原理と倫理
    パターナリズム
    井田 瑞江 企業労働者にとっての仕事と家庭の両立(work-life balance)
    日本人女性の生き方の変化
    浦野 和彦 インダストリアル・リレーションズ論の社会学研究
    労働福祉の社会学研究
    大澤 善信 ポスト・モダン社会における自己と社会の理論
    菅野 恵美 中国古代の地域社会と墓葬装飾
    佐々木 洋成 教育と社会的不平等
    澁谷 昌史 家族支援の制度と方法
    学校を基盤としたソーシャルワーク
    千 錫烈 公共図書館における問題利用者への対応
    19世紀イギリスの公共図書館利用者の階級分析
    副田 あけみ 高齢者虐待防止ネットワーク構築法とアプローチの開発
    多職種協働の技法開発
    高橋 美惠子 問い考える学力の形成と人間形成
    成熟社会における倫理・道徳教育
    中村 克明 知る権利と図書館
    人権と平和
    植木枝盛研究
    西村 貴直 貧困問題に関する理論研究
    橋本 和孝 ベトナムにおける高齢者生活と若者の扶養観に関する研究
    計画都市国家シンガポール社会の研究
    細田 聡 ヒューマンエラー発生メカニズムの解明
    麦倉 泰子 障害のある人の入所施設から地域での生活への移行についての調査研究
    脳損傷者へのサポートについての研究
    矢嶋 道文 近世日本の「重商主義」思想研究(学位論文)
    鎖国下の「本草(漢方薬)」(輸入および自生)とその効果に関する研究
    山口 稔 地域福祉の推進と住民の主体形成
    コミュニティワークの方法
    湯浅 陽一 環境問題の社会学的研究(ごみとリサイクル、再生可能エネルギーの普及と地域社会、公害の社会史など)
    財政再建の社会学的研究
    吉瀬 雄一 都市における規範の生成過程の研究
    都市的異人の研究  
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