ケアサイエンスをテーマとした看護学部
4つの特徴
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校訓「人になれ 奉仕せよ」の体現
人びとの幸せに貢献するために、
校訓を看護の視点で理解し、
人を思う心や尽くす気持ちを養います。 -
地域に支えられた学修環境
看護の多様な場をイメージし、
最新の機器を揃えた学内に加え、
総合大学である関東学院大学と長年にわたり
協働・連携する地域に支えられた環境で
実習を行います。 -
看護対象者のニーズに応える
力の育成看護の対象者の考えていること、
抱いているニーズに気づき、応えていくために、
実践と省察を繰り返し看護実践能力を育みます。 -
充実した国家試験対策
国家試験に向けて着実に力が身につくよう、1年次から段階的に評価し合格に向けサポートします。
学科紹介
学部長メッセージ
謙虚に学び続ける姿勢を培う。
齋藤 訓子
看護は、ケアを受ける人と提供する人との信頼関係の上で成り立っていきます。信頼を得るには、相手の立場に立って考え、行動することが必要になります。
そして、もちろん、病をもって療養している人々の体のことが理解でき、今、体の中で起きていることをわかりやすく説明できることもその行動の中に含まれています。
大学の4年間では、看護師になったときにケアを提供する相手との信頼関係が構築できるよう、そして病や障害、老いなど人間の体の中で起こる現象を説明できる基盤を作っていきます。1・2年生で学ぶ解剖学や生理学、病態・治療など高校での学習の延長ではない学習が求められます。3・4年生になるとケアを受ける対象者の特徴に合わせたケアの方法を学び、実際の療養者さんに対応していきます。ですので、学習の方法も暗記ではなく、自分で考える、仲間と議論する、そして実際に考えたことを実践する段階を踏んでいきます。そして何よりも与えられるのではなく、自分で求めていく姿勢、学び続けることが重要です。看護は人々の健康と暮らしを護る責任のある仕事です。学びの途中、くじけることもあります。目的を失うこともあります。臨地実習でついていけないこともあるでしょう。しかし、本校の校訓「人になれ 奉仕せよ」は、「人は何度でも生まれ変われる、やりなおせる」というキリスト教の教えを基盤としています。
学生時代に学ぶことは看護のごくごく一部にしかすぎませんが、4年間で謙虚に学ぶ姿勢を身につけることが、その後の看護師としての人生を豊かにしてくれるはずです。多くの仲間、実習等で出会う療養者の方々、先輩となる看護師たちから私たち教員と一緒に大いに学んでください。
看護学部3つのポリシー
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1.入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)
看護学部は、本学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)および教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)との関連を踏まえた上で、全学部共通の入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、入学者受け入れの方針を次のように定める。
<求める学生像>
看護学部看護学科は、多様な健康課題・発達課題を持つ人々の尊厳と権利を擁護するための倫理観を有し、地域の生活環境及びチーム医療において看護専門職として多職種と協働して課題を解決するために、調整能力、科学的・論理的思考力、創造的探究心を持つ人材の育成を目指している。したがって、学生には、自己と他者の価値観や地域・社会・文化的背景を尊重しつつ、主体的に学修し、成長を目指していく姿勢や意欲を持つことを求める。<入学者選抜において評価する点>
人の生命と尊厳に関わる看護専門職を目指すには、高い倫理観と生涯にわたり、知識・教養・技術を高めようとする態度が必要である。
そのため、看護学部看護学科では、基礎的学力を有し、人々の保健医療福祉に貢献したいという意欲を持ち、他者を尊重し、関心を寄せ、思いやる心を持って自らコミュニケーションを図り、信頼関係を構築しようとする姿勢や課題に対して誠実に向き合い、公平・公正に事象を捉えようとする態度を評価する。<入学前学習として求めること>
看護学部看護学科では、 高等学校の主要教科(国語、数学、英語、生物、化学)の基礎学力をバランスよく確実に身に付けておくことを求める。また、課外活動などにも積極的に取り組み、人々に関心を持って関わることで、多様な価値観に触れて広い視野を持つことやコミュニケーション能力を高める重要性を理解し、行動していることを求める。さらに、マスメディアなどから保健医療福祉などに関する情報を得ることや、自ら興味・関心を持ったテーマに関して探求する積極的態度を持っていることなどを求める。
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2.教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
看護学部看護学科は、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、次に掲げる方針に基づき、教育課程を編成・実施する。
なお、本方針は、諸科学の進展や社会の変化、本学に対する社会の要請等を踏まえて、常に内容に改善・改良を加え、教育課程並びに教育指導体制の充実に努める。また、各授業科目は、公開授業制度や授業改善アンケートなどのFD(ファカルティ・ディベロップメント)活動によって、不断の努力をもってさらなる充実に努める。教育課程・教育内容
- 教育課程は、校訓「人になれ 奉仕せよ」を具現化できる看護専門職を育成することを主たる目的とし、共通科目、専門基礎科目、専門科目により体系的に編成する。
- 共通科目は、全学的な教育課程の編成•実施方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえて編成するとともに、教養分野及び外国語分野で構成する。また、キリスト教学、コンピュータ・リテラシー、データサイエンス、キャリアデザインのほか、専門基礎科目、専門科目の基盤となる人間への理解を深めるために、倫理学、心理学、生物学を必修とする。
- 専門基礎科目は、人の健康や健康障害と回復の促進、および人々の多様な健康課題・発達課題を解決する基盤形成のために必要な科目を配置する。また、人の環境・健康支援と社会保障制度に関する科目を配置する。
- 専門科目は、看護の対象を生活者として包括的に捉え、健康課題を解決できる能力の習得を目指す構成とする。基礎看護学、生活支援看護学、療養支援看護学、統合看護学を体系的・段階的に編成する。これら看護の専門性を学修し、発展させるために、看護実践にかかわる基礎的知識・技術、科学的・論理的思考力、課題解決能力、パートナーシップ形成能力、協働力、自己研鑽能力を培うために必要な専門科目を編成する。
<基礎看護学>
- 健康・人間・環境・看護の4つの視点を元に、看護とは何かを問い続け、理論・概念・哲学を学修し、看護の基盤となる技術と課題解決の方法を修得する。
<生活支援看護学>
- 保健医療福祉の多様なケア環境において、対象の発達課題、健康レベル、健康課題のとらえ方、地域で暮らす生活者としてのとらえ方や、看護上の目標を達成するための能力、多職種と協働していく能力を修得する。
<療養支援看護学>
- 医療の現場において求められる対象との関係形成に基づき、健康障害を持ちながら療養生活を送る対象者の課題解決を支援する能力を修得する。
<統合看護学>
- 各分野で学んだ知識と技術を統合し、初年次より看護実践及び研究への志向性を高め、保健医療福祉の多様なケア環境において適切な看護ケアを提供できる看護実践能力を修得する。
教育方法
- 講義や演習・実習を通じて、当該科目に必要な知識・技能を教授するとともに、書く・話し合う・発表するといったアクティブ・ラーニングを積極的に導入する。
- 習熟度別等による少人数教育を推進し、きめ細かな教育を通じて、学習効果を高める。
- フィールドワーク、ボランティア、海外研修等による社会参加の機会を通じて、多文化を理解し、他者と共生するための思考力・判断力を養う。
- キリスト教への理解を軸とした幅広い教養を基に、アクティブ・ラーニングによる能動的な思考・判断の繰り返しと、他者との協働により、公平・公正な判断力を培う。
- グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーション等の協働による能動的な学びの場を通じ、傾聴の姿勢と、自らの立場、考えをわかりやすく発信するための能力を培う。
- 社会連携教育(地域、企業、自治体等との連携による教育)を展開し、社会をフィールドとしたPBLやサービスラーニング等を通じて、社会に参加する機会を創出し、社会参加への主体性を培う。
- 幅広い教養及び専門分野における知識、技術を基に、アクティブ・ラーニングやゼミナール等により、多様な背景をもった他者と協働するための規律性と柔軟性を養う。
- キリスト教及び自校史への理解を基に、PBLやサービスラーニング等による実践的な課題解決のための学びを通じ、社会課題に対して誠実に向き合う姿勢を養う。
- ICTを積極的に活用し、LMS(Learning Management System)を通じて、学生へのフィードバックや学習支援を行う。
- 保健医療福祉の多様なケア環境において臨地実習を行い、実践的能力を培う。
学習成果の評価
学位授与方針の達成度を検証するために、学習成果の評価について次のように定める。なお、検証結果は教育課程編成や授業改善等に活用する。- 学期中における理解度を把握するための小テスト及び学期末試験等を用いて、幅広い教養力や専門分野及び地域に関する知識・理解力を評価する。
- レポート・論文・プレゼンテーション・技術演習や看護実践の成果に基づき、ルーブリックやポートフォリオ等の手法を用いて、対象に応じた看護を展開できる能力(課題解決能力・思考力、倫理観、協働力、パートナーシップ形成能力、自己研鑽能力)を評価する。
- 4年間の学びを通じて、学位授与方針に掲げた能力を総合的に評価する。
※教育課程の体系性や学位授与方針との対応関係はカリキュラムマップにより別途明示する。
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3.学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)
看護学部看護学科は、キリスト教に基づく建学の精神と校訓「人になれ 奉仕せよ」に基づき、教育研究上の目的のもと次に掲げる6つの能力(4つの領域の学習成果)を備え、所定の単位を修得した学生に学位を授与する。
学生が身に付ける6つの能力
DP1 人々の尊厳と権利を擁護するための看護倫理観に基づいた判断・行動をとることができる。
DP2 神奈川をはじめとする地域、社会・文化的背景を踏まえて自己や他者を包括的に理解し尊重できる。
DP3 看護専門職として関わる人とコミュニケーションをとり、パートナーシップを形成できる。
DP4 人々の多様な健康課題・発達課題に対し、基礎的知識と技術を活用して解決できる。
DP5 保健医療福祉の多様なケア環境において看護専門職として多職種と協働できる。
DP6 探求する態度を持ち継続して学び、成長できる。
段階的成果目標(4つの領域の学習成果)
上記6つの能力に関するL1(1年生)からL4(4年生)までの成果目標を、「知識・理解」「思考・判断・表現」「技能」「関心・意欲・態度」の4つの領域の学習成果に分類し、次表のとおり段階的に示す。
教員紹介
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看護学科
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教員 研究テーマ 業績など 青木 由美恵
Yumie Aoki認知症高齢者と家族への支援
ヤングケアラー・若者の介護者の支援
リフレクションに関する研究蘆田 薫
Kaoru AshidaMoral Distress(倫理的苦悩)に関する研究
臨床倫理に関する研究飯尾 美沙
Misa Iio小児アレルギー疾患における患者教育
小児慢性疾患児・者のメンタルヘルスプロモーション上野 佳代
Kayo Ueno高齢者の居場所の研究
高齢者が住み慣れた地域で過ごすための看護支援植村 由美子
Yumiko Uemura看護実践・教育の倫理
看護職の生涯発達・支援
ホリスティックナーシング江波戸 ゆかり
Yukari Ebato在宅看とりにおける介護支援専門員の役割に関する研究
訪問看護師と介護支援専門員の連携・協働に関する研究勝川 由美
Yumi Katsukawa妊産婦のインフォームドチョイス支援研究
出産情報システム研究川島 徹治
Tetsuharu Kawashima集中治療領域における終末期に関する研究
集中治療領域における意思決定・倫理に関する研究木下 里美
Satomi Kinoshitaクリティカルケア領域における緩和ケア看護に関する研究
急性期でのチーム連携に関する研究ケニヨン 充子
Michiko Kenyon産褥早期の自律神経活動に関する研究
産褥期の母親への看護ケアに関する研究齋藤 訓子
Noriko Saito訪問看護制度に関する研究
訪問看護ステーションの事業継続に関する研究坂梨 薫
Kaoru Sakanashi産褥早期の子育て支援に関する研究
周産期医療の現状と課題に関する研究佐藤 亜月子
Atsuko Sato医療的ケアに対する看護職員の支援に関する研究
看護技術教育に関する研究柴田 愛
Megumi Shibata慢性腎臓病患者と看護師におけるケアリングに関する研究
島田 多佳子
Takako Shimada看護技術教育に関する研究
患者の快の体験に関する研究徳丸 裕恭
Hiroyasu Tokumaru乳幼児の急病時における共働きの親への支援に関する研究
留畑 寿美江
Sumie Tomehata高齢者への看護技術に関する研究
加齢と温熱応答に関する研究永井 朋子
Tomoko Nagai看護教員の実習指導における省察的実践に関する研究
ケアリングに関する研究永田 真弓
Mayumi Nagata医療を必要とする子どもと家族への緩和ケアとシームレスな連携・環境に関する研究
子どもと家族の健康生活
ウェルネスライフを支えるケアに関する研究西岡 久美子
Kumiko Nishioka成人看護(慢性疾患)に関する研究
慢性腎臓病患者のエンパワメントに関する研究馬場 薫
Kaoru Baba看護職のメンタルヘルス
精神科における人的資源の活用平田 明美
Akemi Hirata看護管理者の役割認識とスタッフナースの育成
病院で働く看護師の職務満足星名 美幸
Miyuki Hoshina終末期がん患者への医療連携
デスカンファレンスによる医療従事者の行動変容前田 千佳
Chika Maeda看護専門領域別実習に関する研究
病棟看護師による学生指導に対する思いの研究森實 詩乃
Shino Morizane妻との死別を体験した高齢男性への訪問看護に関する研究
都市部に暮らす独居高齢者への支援に関する研究
在宅看護における看護過程の展開に関する研究谷島 和美
Kazumi Yajimaリエゾン精神看護学に関する研究
看護職のメンタルヘルスに関する研究吉見 早紀子
Sakiko Yoshimi認知症高齢者への看護実践能力の向上に関する研究
職場環境に関する研究渡辺 真弓
Mayumi Watanabe看護職の長時間労働の要因に関する研究
労働者を分析する発展的手法に関する研究