研究報
Research Expectations
#KGU_RESEARCHERS
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Research Expectations
#KGU_RESEARCHERS
関東学院大学の研究者の頭の中を巡る知の冒険「#KGU_RESEARCHERS ー研究者たちが今考えていること。ー」。第10弾は、関東学院大学 法学部 釼持 麻衣 講師による「環境法と自治体の環境行政の現在地」。公害問題をきっかけに誕生した環境法は、あらゆる環境問題に合わせて現在も制定・改正が進められています。しかし、各自治体によって景観問題やごみ屋敷問題、災害被害など重要視される環境問題が異なるため、法律をどのように解釈して運用するか、あるいは新たに条例を定めていくかが問題となります。今回は、環境に関する自治体の法政策を中心に、環境法へ取り組む姿勢について語って頂きます。
釼持 麻衣 MAI KEMMOCHI
法学部 専任講師
上智大学 大学院法学研究科 博士後期課程修了(博士(法学))
“住みやすい環境”を目指し、環境法から自治体政策の研究に取り組んでいる。自治体の職員にヒアリング調査をしながら、各自治体の特性に応じた法解釈の仕方および条例の導入について研究を行っている。
1.北村喜宣,2019,『環境法〔第2版〕』有斐閣
2.釼持麻衣,2021,「都市自治体による温暖化対策条例の最新動向」『都市とガバナンス』35:134-147.
3.釼持麻衣,2022,「「住居荒廃」問題にみる条例等の有無と行政の認識や取り組みの相関性」『都市とガバナンス』37:122-129.
4.釼持麻衣,2022,「条例による建築・開発行為等における雨水流出抑制策の促進」『都市とガバナンス』38:84-92.
5.釼持麻衣,2021,「地球温暖化・気候変動をめぐる法律及び条例の動向」『自治体法務研究』66:18-22.