研究報
Research Expectations
#KGU_RESEARCHERS
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Research Expectations
#KGU_RESEARCHERS
関東学院大学の研究者の頭の中を巡る知の冒険「#KGU_RESEARCHERS ー研究者たちが今考えていること。ー」。第9弾は、関東学院大学 経済学部 柏倉 知秀 教授による「ハンザ(同盟)の商業ネットワーク」。中世ヨーロッパにおいて、北海、バルト海沿岸地域の交易を掌握し、北部ヨーロッパ経済圏を支配したハンザ商人。戦争や紛争による歴史資料の散逸によって、長い間、研究が進展して来なかった彼らの商業ネットワークや都市における政治のあり方について、近年、歴史資料の返還・修復が進むにつれて、少しずつ明らかになってきています。今回は、丹念な史料研究によって明らかになった最新のハンザの実像について語って頂きます。
柏倉 知秀 TOMOHIDE KASHIWAKURA
経済学部 教授
中央大学大学院商学研究科博士後期課程 / 博士(商学)
北ドイツのハンザ都市リューベックを中心とした商業・都市・商人の歴史研究に取り組んでいる。
特に、ハンザの商業活動の実態を解明すべく、現地の文書館に所蔵されている未刊行史料の調査・研究を進めている。
1.柏倉知秀,2020,「14世紀後半リューベックの商品流通」『商学論纂』61(5-6) : 1-26
2.柏倉知秀,2017,「14世紀リューベック商人のネットワーク」『歴史学研究 = Journal of historical studies』(963) : 161-168
3.フィリップ・ドランジェ(高橋理監訳・奥村優子・小澤実・小野寺利行・柏倉知秀・高橋陽子・谷澤毅訳),2016,『ハンザ : 12-17世紀 』みすず書房