研究報
Research Expectations
#KGU_RESEARCHERS
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第12弾は、関東学院大学 理工学部 福谷 陽 准教授と理工学部 元木 誠 教授による「AIによる確率論的津波浸水予測の実用化」。記憶に新しい能登半島地震や、東日本大震災を例に挙げるまでもなく、地震が多い我が国において、津波浸水被害は深刻なリスクとなっています。考え得るシナリオを決定論的に想定する津波予測の課題に対し、機械学習を用いて、確率論的津波浸水予測を実用化するための現在進行形の共同研究について、お二人に語って頂きます。
福谷 陽 YO FUKUTANI
理工学部 准教授
関東学院大学 理工学部理工学科土木学系 准教授
東北大学大学院工学研究科土木工学専攻博士後期課程修了 。博士(工学)
東北大学災害科学国際研究所助手を経て、2017年より現職。
気象予報士、防災士、気象データアナリストの資格をもつ。
2011年に発生した東北地方太平洋沖地震を機に、地震による津波や台風・低気圧による高潮といった自然現象や災害リスク評価の不確実性に関する研究を進めている。
元木 誠 MAKOTO MOTOKI
理工学部 教授
関東学院大学理工学部理工学科情報学系 教授
千葉大学大学院自然科学研究科人工システム科学専攻博士後期課程修了。博士(工学)
名古屋工業大学大学院おもひ領域産学官連携研究員 を経て、2006年より現職。
ニューラルネットワークなどの機械学習を用いたAI技術の社会実装に寄与するための研究開発を行っている。
■ 福谷 陽
1) Yo Fukutani, Tomohiro Yasuda, Ryoichi Yamanaka. Efficient probabilistic tsunami inundation prediction considering random tsunami sources and failure probability of seawalls. Stochastic Environmental Research and Risk Assessment. Vol.37, pp.2053-2068, 2023.
2) 宮本雅斗,福谷陽,宇木諒大. 2019年台風15号高潮による横浜市福浦・幸浦地区の浸水状況と企業被害の実態. 地域安全学会論文集, No.41, pp.209-217, 2022.
3) 福谷陽,北野利一, 安田誠宏, 有川太郎, 山中亮一. 確率論的津波ハザード評価手法(coRaL法)の構築とそれによる津波浸水評価. 土木学会論文集B2(海岸工学). Vol.77, No.2, pp.I_175-I_180, 2021.
■ 元木 誠
1) Hiroyuki Mino, Takeru Suzuki, Makoto Motoki, Dominique Durand. Reinforcement learning based adaptive regulation of spiking activities in striatal neural network models with pulsatile electric stimuli. The 45th Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society. 2023
2)引地郁海, 原翔悟, 元木誠. Capsule Networkを用いた顔画像の超解像手法. 電気学会論文誌 C. Vol.140, No.11, 2020.
3) 渡辺晴美ほか. つながる!基礎技術IoT入門 : コンピュータ・ネットワーク・データの基礎から開発まで. コロナ社, 165p, 2020.